少女、ヒーロー興味なし【ヒロアカ】 (ページ3)

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私の家は中学校からほんの少し離れている。その中学校には、昔からの幼馴染が二人居たんだけど、私が少し離れたところに住み始め、加えて学校へ行かなくなってからはめっきり会わなくなった。

たまに思い出したかのように連絡は来るのだけれど、申し訳ないが返信はしてない。

そこで返信をしてしまえば、いい意味で諦めの悪い幼馴染達だ。ずーーーーっと会話を続けようと頑張るんだろう。

家の近くのコンビニでゼリーとカロリーメイトを数個ずつ買って帰宅すれば、当たり前のように同居人の靴は無かった。

『ただいま』

何も無い部屋に声をかけても返事は来ない。来ないほうが普段通りだ。

買ってきたゼリーを冷蔵庫へ、カロリーメイトは早速封をあけて１つ口の中へ。でもこれだけだと水分奪われるから、コップ一杯の水も机に置いておく。

そしてドサッとソファに座り、何気無くテレビをつけた。

【ご覧ください！ただ今現場に＜平和の象徴＞とも言える、＜オールマイト＞が現れました！！】

あ、これさっきのやつか…

口をもごもごと動かしながら、とりあえず視聴率貢献のため見ておく。

画面に映し出されたのは、敵を拳一つで殴り倒すヒーローの姿が。それを見たスタジオにいるキャスター達は歓喜の声をあげた。

【敵を一発で…！流石＜平和の象徴＞ですね！】

【いやー、＜オールマイト＞！この人は本当に素晴らしい＜ヒーロー＞ですよ！私もね、大ファンなんです】

…ほんと凄いなぁ、オールマイトって。

生中継されて、敵と戦い終わった後だっていうのに笑顔とか。真似できん