O side ページ2
4人でのリハを終えて楽屋に戻る道。
｢大丈夫かなAちゃん｣
相葉ちゃんが呟く。
リハなんて頭に入らないくらいに今の俺たちにはAちゃんのことしかない。
｢まあ翔ちゃんがついてるけど……
あれ1回点滴入れないとだめかもね｣
ニノが冷静に一言。
｢俺さっき体温計渡したけど測ってくれたかな｣
松潤は持ってる薬やら全部渡したらしい。
みんなは純粋に心配してる感じだけど、
俺はちょっとだけ
……ていうかなんで翔くんが看病係？
なんて若干の黒い嫉妬。
Aちゃんのこと疎ましがってたじゃねーかよ。
一番最初にあの子に優しくしたの俺じゃん。
なんで今さら盗んの？
｢………俺のじゃねーか、｣
思わず口をついて出て、ニノに"は？"って顔をされた。
まあ、翔くんだってまさか病人相手に変なことしないよな、
そこまでがっつかないよな
ていうかそんな気……ねえよな？
振り払おうとしたそんなモヤモヤは、俺の中で一層強まることになる。
｢終わったよー｣
そう言って楽屋のドアを開けると同時に。
｢っ！！！｣
ソファの上。
慌てて離れた翔くんとAちゃん。
一瞬だったからよくわからなかったけど、
翔くんの腕がAちゃんの背中に回ってた気がする。
｢…………どう？調子は｣
多分ニノも感づいた。
微妙な間があったあとに、何事もなかったようにそう聞いてる。
｢すいませんっ、大丈夫です！
申し訳ありませんでした……｣
慌てたようにこっちを見て早口で答えるAちゃんの顔が赤い。
………それは熱があるから？
｢どうだった？リハは｣
｢特にだよ、途中客席近く行くからその段取りだけかな、｣
普通を装う翔くんに松潤がなにも気づいてない様子で近寄ってリハのことを説明してて、
ゆっくり立ち上がって椅子に移動するAちゃんに俺は近づいた。
｢どう？どんな感じ？｣
｢あっ、やれます！
リハも行かずにすみません……｣
｢ちょい｣
指をクイクイってすると少し顔を近づけたAちゃんのおでこに手をやる。
ビクッとしたその顔は少しだけ戸惑っていて、
ちょっとだけ苛めたい気分になる。
｢……んー、あっついな
これは出れないんじゃない？｣
｢いやいやっ、出れます！出させてください！｣
泣きそうな顔で俺を見るその目を見つめ返して、
───じゃあ教えて？
Aちゃんにだけ聞こえるように耳元で囁いた。
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ちぃ(プロフ) - おかえりなさい！長らく更新されてなかったので半分諦めつつも、素敵なお話しなので登録解除も出来ずにいましたが… 戻ってきて下さってありがとうございます！ 退職万歳＼(^o^)／ (2021年9月21日 12時) (
レス) id: 038f602d6e (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 初コメです！hiroさん戻ってきてくださって嬉しいです！！あと、退職おめでとうございます笑笑 お話の続き、楽しみにしております。気長に待っておりますので、ご自身のペースで更新なさってください！ (2021年9月20日 1時) (レス) id: c72bd2a0fb (このIDを非表示/違反報告)
∞横山あらしちゃん∞(プロフ) - 初めまして。この作品が大好き過ぎてずっと待っていました(´；ω；｀) これからも楽しみにしております！！ (2021年9月16日 23時) (レス) id: b6736fcc7a (このIDを非表示/違反報告)
ほしにゃあ(プロフ) - ここで更新終わりなのでしょうか…？続きが気になってしまいました…！主人公ちゃんの成長を見守りたいてす！ (2020年12月29日 3時) (レス) id: 5991f59eda (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - かずなさん» ひー！！！さっそく戻ってきていただけるなんて……………ありがとうございます(ToT) (2020年1月14日 19時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro
| 作成日時：2019年7月19日 9時
