BLEACH

36話 ページ38

_________尸魂界、一番隊隊主室。




総隊長に呼ばれ来たはいいが、感じた霊圧に入り口付近に寄りかかる。




そちらに目を向ければ、ちょうど裏挺隊の者が膝をついている所だった。




「申し上げます！」




…まぁ、大体の理由ならわかっているが。




「六番隊副隊長阿散井恋次殿、及び十三番隊朽木ルキア殿、両名の霊圧が隊舎から消えた模様です！」





やっぱり。




「現在我が隠密機動第二分隊・警邏隊が、瀞霊廷全域に捜査範囲を拡げ_________」




「…………………あ奴等め…」




いくら瀞霊廷内を探しても、もういないのに。




織姫を助けに、一護に加勢するために虚圏に向かったはずだから。




「失礼します」と言って、総隊長に頭を下げて消えたそいつ。




…『力尽くでも連れ戻せ』ということは、裏を返せば"連れ戻したあとは好きにしろ"ということ。




完璧に墓穴を掘られたね。




まぁ、掘ったのは彼らではないだろうが。




「…それで、話とは？」




いまだに少しピリピリしている総隊長に、そう声をかける。




「_________藍染惣右介との決戦に向けてじゃ」




…勝てるかどうかは、わからない。




でも、そんな彼らを止めるために私達護廷十三隊はいるんだ。




総隊長の言葉の続きを待って、目を伏せた。

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