20話 ページ22
ガラッと玄関が開く音がする。
おそらく、喜助が帰ってきたのだろう。
室内には、いまだにガツガツと食べている夜一。
…その細い体のどこにそんな量が入るのか。
周りには、夜一が完食した皿の山。
「ぶは_________っ!!」
どん、と最後の一皿を置いた時喜助が入ってきた。
「戻ったみたいつスねぇ、腕の調子」
夜一の左の腕と足には、先日の破面との戦いの時の包帯。
「まァの。手も足も、一応日常生活に支障は無い」
…日常生活には、ね。
「…戦闘には?」
同じことを思った喜助も、それを聞いた。
「…瞬閧状態で打撃しなかった儂のミスじゃ。破面どもの外皮に、あれほどの霊圧硬度があるとはの…」
そう言って考えるように額に手を当てていた。
「…喜助、サクヤ」
呼ばれた名に、視線を夜一へと移す。
「奴等、手強いぞ。少なくとも、儂やおぬしらの予想よりは遥かにの」
…霊圧硬度が高いなら、白打での攻撃は難しいか。
いや、刀が通るかすらも疑問だな。
少なくとも一般の隊士では歯が立たないだろう。
隊長格でさえ、怪しいが。
「…とりあえず、そっちの方はアタシと夜一サンでなんとかしますんで、サクヤサンは学校行ってください」
喜助のその言葉に、ゆっくり腰を上げた。
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K&T(プロフ) - (*´▽`人)アリガトウゴザイマス! (2017年2月28日 10時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
高杉0810(プロフ) - K&Tさん» すみません!面倒だったので変えないでいたんですが…意見があれば変えたいと思っていました!という訳で変えてみたので、ぜひ読んでみて下さい(。-_-。) (2017年2月26日 14時) (レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - 名前を変えたらどうですか? 皆、自分の名前で読みたいと思いますよ!何か、すみません! (2017年2月26日 12時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜夜 | 作成日時:2017年2月8日 16時