9話 ページ11
「！浮いた…っ！？」
その空間の地面ごと、吸い上げられるようにして上に向かう。
やはり、あれは…
「反膜」
呟くようにいった言葉は、誰の耳にも届かない。
「逃げる気かい、この…」
「止めい」
斬魄刀片手に攻撃しようとする射場に、総隊長が制止をかけた。
「総隊長…！」
「あの光は"反膜"というての、大虚が同族を助ける時に使うものじゃ。あの光に包まれたが最期、光の内と外は干渉不可能な、完全に隔絶された世界となる。大虚と戦うたことのある者なら皆知っとる。あの光が降った瞬間から藍染には最早、触れることすらできんとな」
すると意識の戻った狛村隊長が起き上がり、空に吠える。
「東仙！！！！降りてこい東仙！！！解せぬ！！貴公は何故死神になった！？亡き友の為ではないのか！！正義を貫く為ではないのか！！貴公の正義は、何処へ消えて失せた！！！」
そんな彼を、冷静に見下ろす東仙。
「言ったろう、狛村。私のこの眼に映るのは、最も血に染まぬ道だけだ。正義は常に其処にある。私の歩む道こそが正義だ」
「東仙…！」
…よくもまぁ、そんな綺麗事を。
傲りが過ぎれば、その身を滅ぼすことになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K&T(プロフ) - (*´▽`人)ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ！ (2017年2月28日 10時) (
レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
高杉0810(プロフ) - K&Tさん» すみません！面倒だったので変えないでいたんですが…意見があれば変えたいと思っていました！という訳で変えてみたので、ぜひ読んでみて下さい(｡-_-｡) (2017年2月26日 14時) (レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - 名前を変えたらどうですか？ 皆、自分の名前で読みたいと思いますよ！何か、すみません！ (2017年2月26日 12時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜夜 | 作成日時：2017年2月8日 16時
