【文スト】何故か六つ羽の天使(♀)に生まれ変わったんだが。

二十一話 ページ26

A視点



レイ『……睨まないで下さいよ』



今、俺はレイを睨んで居る。因みにあれから二日たった。後五日で天界に帰る。



A『いや、睨むだろjk。俺あの後凄い恥ずかしくて一日中ベッドで縮こまってたんだぞ？』



レイ『そうですか……なら、お詫びに天界での礼儀や作法をお教えします！』



A『それは少し興味あるな……』



失礼を働くのは少し頂けない。何事も第一印象が大切だ。



レイ『まず、この服が正装です』



そう言って出した服は、余り袖で、十字架が真ん中に付けられた穢れ無き純白のドレス。

ドレスの袖には、三つの天使の輪が片腕ずつ付けられていて、

ちゃらちゃらと音が鳴るものの、その場所から落ちていない。流石天界クオリティ。



A『へー……』



レイ『そして三大天使様達の長いお話を聞いて、色々浄化などの力を貰って、帰ってくるんですが……

まぁ、ぶっちゃけ、話聞くだけなので別にやる事とかないです』



A『オイ天界。其れで良いのか天界』



レイ『ガブリエル様とラファエル様の顔見れなかったんですよね……あーあ』



この時、俺は思った。これって色欲じゃねーか。七つの罪源の一つの色欲じゃねーか。



A『……へー。そんなみてーのか？』



レイ『はい。男天使はミカエル様目当てですけど。

女天使はガブリエル様とかラファエル様の御顔を拝見してみたがってますよ』



A『ふ〜ん……』



天使も意外に欲に塗れている事を実感した日であった。

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