俺らの大好きなあの人は、自重を知らない。【ヒプノシスマイク】《兄》 (ページ30)

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-ハリーポッターになりたかった俺、軍服のメシアに出会う。- ページ30

スタンガン、スタンガンはどこだ？

アクシオ、スタンガン！！←

って、俺に魔法が使えればな…。

未だ抵抗していると、洋服の中に手が…手の速さが慣れてる、うっわ気持ち悪いやめてくすぐった！？

ぴたりと胸のあたりで止まった、男だってマジ気付いた？

左馬刻)お前…、いい顔するじゃねえか。

違うのかよ、いい加減やめろよ！

その時、ドアがガチャリと開いた。

涙目の俺、のしかかる左馬刻、そして入り口に立つひときわ大きな軍服の人。

貴)助けてっ！

俺は、その人に向かって涙目で助けを求めた。

警察は頼りにならないし。

軍服の人は、俺の懇願に応じてくれたのか、左馬刻を俺の上からどかして、俺を抱き上げてくれた。

お姫様抱っこまで要求した覚えはないなー…ドウシヨ。

左馬刻)何しやがる、理鶯！

理鶯…理鶯さん、理鶯様…もう神でいいかな。←

理鶯)彼女は嫌がっているだろう、左馬刻、それはめっ！だぞ。←

あぁ、やっぱり俺はそうなりそうだったのね、実感わいたら震えてきた日本怖い。←

左馬刻)俺の女だっつの！

貴)違うっ！
この強★姦★魔！！

この後入間さんが入ってきて、左馬刻と喧嘩モードに入ったので、俺は理鶯さんに涙を拭かれてた、マジで理鶯さん優しい。

貴)…ほらよ。

最終的に身分証を見せて、生物学上男だと認識してもらった。

3秒で返せって奪い取った。←

左馬刻)なんだってそんな恰好してんだよ。

貴)ユニクロに俺のサイズの男性服がなくて、妥協案なんだよ。
謝罪も弁償も要らないから、俺を返せ。

一郎に愚痴るからいいもん、と思いながら、俺は理鶯さんに未だお姫様だっこされてる。
安全地帯だと思ってるから、俺もうここから離れない。←

ぎゅーってする、ぎゅーって…ちゅーもする後で、感謝の証。

左馬刻)マジで通りかかって、俺を助けたのかよ。

貴)そう言ってるだろ。
客の取れない男娼が、お前なんか助けるかよ、あほらしい。
俺の好みとは程遠いわ。

理鶯さんに守ってもらいながら、ソファに座る。
背中にいい胸板が当たる、安心する。←

あー、危なかった、危うく俺の貞操が穢されるかと思った。

俺ってば、罪な可愛さやばーい♪

貴)とりあえず、俺を帰せ。
何も言わねえし、何もされなかった訳だから用事はねえだろ？

俺がむくれながらそう言うと、左馬刻は笑った。

絶対笑った方がかっこいいのに。

左馬刻)銃兎、例のモン出せや。

銃兎)はいはい。

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