【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

38話 ページ39

sideA

空厳寺は毎日走る音が聞こえます。

灼空｢待てぇぇぇい!!｣

空却｢やなこった！｣

親子喧嘩で。

そして、捕まえられないと和尚様は私の所に来ます。

灼空｢いつもすまんな。｣


A『空却ー。』

私の仕事の1部は空却探しです。

A『くーこー。』

この辺に居そう。

A『あ、居た。』

空却｢あ？｣

野良猫さんと遊んでます。

A『行きますよ。』

空却｢捕まえれるもんなら捕まえてみろ！｣

逃げた。

A『はぁー…』

｢Aさぁぁん……｣

？

A『あら。』

振り返ると

泣いてる十四くん。

A『どうされましたか？』

十四｢獄さんがぁ…｣

先生が十四くん泣かすのは無いと思いますけど…

空却なら心無い一言を口にすることも考えられますが…

十四｢アマンダが汚いってぇ……｣

ブタさん……

確かにたまに洗った方が良いかと…

A『泣かないで、十四くん。手短に綺麗にしてあげた方がブタさんも喜んでくれますよ！』

ブタさんを預かりました。

あ、空却…

そのうち戻ってくるでしょう。

ブタさんを洗面所に連れて行き、手洗いで汚れを取ります。

A『脱水して…』

今日は天日干しで十分な空模様ですね。

十四｢Aさん！感謝ッス!!｣

あらあら。

素直で可愛いお方。

A『十四くんは可愛らしいお方ですねぇ。』

十四｢えっ、｣

後ろ抱きしめられました。

A『痛いです。』

両腕を持って歩きます。

A『おしょーさまー。』

灼空｢おお！だいぶ機嫌悪いがどうした。｣

知りません。

A『ぐぇぇ……』

より力を強めてきました。

A『あ、十四くん。ジュースありますよ。飲みますか？』

十四｢本当ッスか！｣

年下って可愛いですね。

同い年は私の肋骨折る気なのでしょうか。

灼空｢とりあえず来い！｣

和尚様が手を出したら空却は思い切りその手を噛んだらしく

和尚様の雄叫びが凄いです。

A『野蛮…』

戸棚からコップを出します。

(…あのままなんだ。)

(無理に離せないしなぁ…)

見てるなら助けて欲しいです。

A『空却、ほら。コーラですよ。』

手に持たせます。

片手は凄い力で私の服を掴んでます。

A『はい、十四くん。』

十四｢ありがとうッス。｣

空却｢……｣

A『言葉にするのが貴方の役目なのでしょう。』

空却｢…おかわり。｣

(白銀さんって強い…)

A『はい。十四くん、座って飲んで宜しいですよ。』

(圧倒的お母さん。)

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