【ヒプノシスマイク】ちょっと落ち着きません？

story27 ページ29

｢いやー、忙しいところごめんね？｣

｢……いえ｣




あー、本当に体重い


ここは、ササッとやってもらって早く帰ろう



ちょうど私で最後だったらしく、すぐにやってくれた




｢あ！
あのときのオネーさん！
なんか顔色悪くない？
これ、あげる！｣




そう言って、くれたのど飴


可愛いパッケージからは、のど飴と想像できないものだけどありがたく舐めさせてもらおう


レモン味が口の中に広がる


……けど、若干やっぱり不味く感じる



私の具合が悪いことを察してか

黙々と手を動かし、私に話しかけることもなかった






｢……よし！
終わり、かな！
ありがとう！｣

｢いえ、こちらこそ｣

｢どうせだったら、一緒に帰ろうよ｣




『え！？』と内心思うけど、そのまま頷くことしかできなかった





｢ちょうど、今僕の……オネーさん｣

｢はい？｣





店を出た直後、何か言いかけたと思ったら

私を呼んだ飴村さん



そして、私の額に手を伸ばした





｢……やっぱり熱あるでしょ？｣

｢……少しだけ｣

｢これで少しなわけないじゃん｣

｢別に大丈夫なので……！｣




額あてられた手を振り払った時


ぐにゃりと視界が霞んだ



あれ、やばい……



そう思ったとき、誰かの声と共に支えられた気がするけど


それが誰か分かる間もなく、目を閉じてしまっていた

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