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ドSの感情表現について語ったドSの行く末をとくとご覧あれ! ページ37

あぁドキドキしてきた…

私は緊張を振りほどくべく勢い良く立ち上がった

「あ、おいA!」

ズキーン!

「いったァ?!」

わ、忘れてた…

総悟さんの事しか考えてなかった…

「ハァ…お前そんなドジだったか?

もっかい足出せ、包帯で固定してやっから…ハァ…」

2回ため息つかれた…

「あ、ありがとうございます…」

湿布を貼られ包帯でグルグル固定された

「…うし、これでいいな…んじゃ、行くか」

ん?行くか…?

「…え、一緒に行くんですか…?」

もうここで土方さんとは離れるかと…

いくら非番とはいえ私にこれ以上時間を割いてもらうのは気が引ける

「ったりめーだろ…

どうせまたドジ踏んで足悪化させんだろ…」

「し、しませんよ!そんな…ワッ?!」

気づけば土方さんの顔が目の前に

姫抱きにされていた

あれ、さっきもこんなんだったような…

じゃなくて!

「ちょっ、大丈夫ですって!歩いて行けます!」


「お前の大丈夫はもう信用できねぇ

いーから大人しく、俺に甘えてろ。な?」


そ、その顔はズルい…

私は頬に熱が燈るのを感じながら顔を背けた

「ん、いー子だ」

そして総悟さんの部屋を後にした

当たり前だが、総悟さんの部屋にはもう誰もいなくなった

まるで私の心から迷いが消えたように。





·





·
廊下を歩いている途中、土方さんに言ってみた

このままされっぱなしも癪だしね…

「ねぇ、土方さん」

「あ?なんだ」

「いつも私のこと助けてくれてありがとうございます

私は土方さんのことも大切に思ってますよ

ねぇ、土方さんは私の事どう思ってますか?」

私は土方さんに少し意地悪に聞いてみる

すると土方さんは顔を真っ赤にしてそっぽを向いていた

なになに、すごく照れてるんですけど

「ねぇ、私言ったんですから答えてくださいよ、気になります!」

今までの私より赤いんじゃないか…?


「し、しるか!

別に何とも思ってねぇよ!クソッ!」


嘘ばっかり…

何とも思ってない人間にここまでしてくれる訳ない

素直じゃないなぁ、土方さんも

「……るよ」

「え?」


「っ……俺もAの事大切に思ってるって言ってんだよ!」


な……まさか本当に言ってもらえるとは思わなかった…

なんか本人から気持ちを直接言われるのはやっぱり恥ずかしいな…

「おいおい、顔真っ赤じゃねぇか

俺をおちょくった罰だ、ざまぁみやがれ

ついでにもっと赤くしてやんよ」



チュ……



?!?!!



ついにおでこにキスというものをされました

猿芝居は程々に。…いや、アレ結構本気だったよ?……え?→←素直が1番!



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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時

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