素直な気持ちを素直に感情として顔に出すのは大切である。 ページ37
「ん……」
あれ、何してたんだっけ。
Aは寝起きの頭で必死に考えようとする。
思考を巡らせる中、声が届く。
「おそようさん。どんだけ寝てンでィ、Aは。」
総悟だった。壁にもたれて立っており、頭には包帯が巻かれ、頬にはガーゼが貼られている。そこで眠る前までの記憶がやっと蘇った。
A「あ……そうごさん。お、おはよう?ございます。今…何時…ですか…?」
総悟「今は昼の3時でさァ……っ…」
すると、総悟がAの方に近づいてきた。
A「そ、総悟さん?どうしたんですか?ちょっ、えっ、ストップストップ!」
ギュッ……
A「へ……?」
Aは総悟に抱きしめられていた。
A「そ、総悟さん?どうしたんですか。く、苦しいでs…」
総悟「よかった。……Aが、あっちに行かなくて、よかった。Aが無事で、本当によかったでさァ…もう、どこにも行かないで下せェ…ずっと、俺と一緒に…」
ヒック…
総悟「!?A!?」
A「ごめ…なさ…め…わくかけて、ほんとに…グスッ…ごめ…なさ……こんな…ケガまでさせて…」
ボロボロと止めどなく涙を零しながら、総悟の、ケガをしている頬に優しく手を添える。
総悟「っ………!な、何言ってンでさァ。土方も言ってたろィ。迷惑なんかじゃねェよ。
それに、こんくれェのケガでAが助けられたならそれでいいでさァ。
……Aが帰ってこなかった方が、よっぽどツラいンでィ…」
ギュッ……
総悟はそう言いながら、更に強くAを抱きしめ…たのではなかった。
抱きしめていたのは、Aの方だった。
A「あり…がと……」
Aは言った。そして、
A「…これからも…これからもずっと…よろしくおねがいします。」
顔を上げ、総悟を見ると、フワリと笑ってそう言った。
総悟「!…あァ、もちろんでさァ。もうヤだって言っても、離しやせんぜェ。」
そう言って、Aがもうどこにも行かないようにと、今までで1番強く抱きしめたのだった。
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近土銀新神「「「「「いつ入れば……」」」」」
5人は、中をこっそり覗きながらお互い顔を見合わせていた。
骨折り損のくたびれもうけ。(笑)→←初出勤は気張らずにいきたいが、気張らなさすぎるのもいかがなものか。
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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時