lyric.17 ページ18
ムーディーなBGMが店内に流れる。
物好きな人も多いらしく、この店は割と繁盛しているらしい。
故にボーイ組はドタバタと店内を駆け巡っていた。
元TDD組が上手く人員を設置して、酒を酌んだり 灰皿を片していたりとそれはもう大忙しである。
開店してすぐに人がいっぱいになり大盛況だが、例の客は現れない。「…来ねぇなー」と、夢野とAで後ろにスタンバる。
一応 先輩ホストと一二三にはある程度の作法を教えて貰った。
「んー…」と裏からドアを見つめていると、夢野にトントンっと肩を叩かれる。
よく分からずそちらに振り向くと、顔をグイッと近づけられた。
ビクッと驚いた顔をすると、「まぁ嘘なんだけどね。」と嬉しそうに チュッ…と耳に口付けを残す。
一瞬何が起きたかわからなかった。
夢野は平然と「ほら、扉を見ていないといつ迷惑客が来るかわからないよ?」と話しかけてくる。
だがAの頭の中には、そんな事聞こえていない。
「「まぁ嘘なんだけどね。」ってのは口にキスしなかったこと…?いや、その前になんでキスした!?そもそも夢野先生がキスする理由って?!!」
と頭の中で悶々と考える。
数十秒後、やっと「…はっ?!夢野先生?!」と正気に戻った。
「?なんだい?」と聞いてくるので、「いやいやいや?!」とその言動に驚く。
確信犯の天然故か。
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レイ - とても面白いかったです。頑張ってください。 (2018年6月15日 20時) (レス) id: d336b49e8b (このIDを非表示/違反報告)
蒼綟(プロフ) - 初めまして!作品が好きで、いつも見ています!これからも頑張ってください!そして、もし意図的なものならすみません、8話?かな?12任という所は12人ですか…?意図的なものだったら、本当にすみません! (2018年5月31日 22時) (レス) id: 9722960a7f (このIDを非表示/違反報告)
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