あのね12 ページ14
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目を、逸らしてはいけない……か。
「そう、ですよね」
分かっている、分かっているんだ
逃げたって、誰のためにもならないこと。怖がったって、どうにもならないこと。……この迷いは、私の弱さだ。
「私、頑張ってみます」
後悔しないように。私の弱さと向き合うために
ギュッと拳をつくり、決心して先生に頷いてみせると、アメジストが揺れて安心したように先生は笑った
「Aさんがそう奮起してくれて良かったよ。独步くんと支え合っていったらいい」
独步くん、という単語に肩がビクッと跳ねた。その一瞬の動作を見逃さなかった先生は、怪しむように私をみつめる
「まさか………独步くんに言ってないなんてことはないよね？」
………その鋭さは何なんですか、先生
図星だった私は、思いっきり目をそらしながら「…………ﾏﾀﾞﾃﾞｽ」と小声で言うしか無かった
一気に変わる診察室内の雰囲気。きっと今も笑顔を浮かべている先生。駄目だ、目を会わせられない………
「そんな風に反応するってことは、独步くんに相談しなくてはいけないと分かっているみたいだね」
「……はい、ごめんなさい」
「いや、分かっているならいいよ。……何で独步くんに言わなかったんだい？」
威圧感が強すぎて笑顔のはずなのに笑顔に見えない。……そんな圧を受けている私は、正直に話そうと観念した
「独步、最近会社が忙しいみたいで………こんな話しちゃったら、無理させちゃうと思ったから、です」
「それで？」
「……………独步に妊娠のことを伝えたら、拒否されるかもと怖かったから…です」
どちらも本当のことだけど、話せなかったことの原因は、二つ目にいったことにあるのかもしれない
ありえない緊張感の中話した本音に、先生ははぁ………と溜息を吐いた。
「彼が妊娠のことを良くない方に思うなんて、ありえないと思うけどね……寧ろ泣いて喜びそうだが……」
「確かに、想像できますけど…」
ボソッと同意する私に苦笑を零しながらも、先生は何かを思案するようにじっと私の目をみてくる
「変なところで、似ているんだね君達は……」
小さく呟く先生の言葉の意味は、私には分からなかった
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ゆの@ヒプマイ - amroさん» 応援のお言葉ほんと嬉しいです！拙いながらも小説の世界に読者さんを引きずり込めたみたいでよかった……。最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - 新田（仮）さん» うわぁ〜！もったいないお言葉ありがとうございます！！私も書いていて美味しかった……笑笑。最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの@ヒプマイ - めぐみんさん» 終わり方自信なかったので、そんな風に言っていただけて光栄の極みです！最後まで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6eb8088052 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。小説最後まで読みました。独歩と主ちゃんの関係が最高で中々素直になれない2人を無意識に応援しながら読んでました。これからも応援しています。 (2019年1月13日 11時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
新田（仮） - んんんんんん（）ラストめちゃよかったです…… 夢主たそのお母さんとの関係とか、夢主たそとどっぽっぽの不器用なかんじとか……めちゃ美味しかったですありがとうございました（） お疲れ様でしたｧｧｧｧｯｯ(´ω｀*) (2019年1月13日 8時) (レス) id: c6b51169dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの@ヒプマイ | 作成日時：2018年12月8日 13時
