Someday My Prince Will Come（４） (ページ50)

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「簡単に言ってないし………。言ったやん、俺からは絶対にフラないって…。
真剣だよ？」

『ばか……』

「ばかはどっちや……」

泣くんじゃないよ……ってクスクス笑って、涙を拭いてくれる。

「Aのこと、本気やからな？

……まぁ、いいや。すぐに分かってくれなくても……
俺は伝え続けますよ？」

優しく微笑みながら抱きしめてくれる腕の中で、気付いたら眠ってた。

どこかで電話の音がして目を覚まし…部屋の隅に置いたバッグからスマホを取り出す。

結構大きな音でなってたのに、涼太くんはぐっすり寝てて……

それでも起こさないようにリビングへ。

「もしもし？Aちゃん？」

『世界くん…どうしたの？こんな時間に……』

「こんな時間って………何時だと思ってんの？」

時計を見たら…昼近くで………

『あ……』

って声に、何やってんだか……って呟く世界くん。

「この前の話なんだけどさ…明日、事務所に来れない？」

『この前の話……？』

世界くんに、寝ぼけすぎじゃね？って苦笑されながら、「仕事の事だよ……」って。

『あぁ……』

「あぁ……じゃないんだよ、全く」

呆れられながら、時間とか聞いてたら、いつの間にか隣に…というか、背中にくっついてる涼太くん。