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『ごめんなさい……』
涼太が怒るのも無理はない。
連絡もせず…こんな時間まで飲んでたんだから……
けど……
「ごめんなさいって顔してないで?」
って言われて、
プチンと張り詰めてたのが切れたのがわかった。
『涼太だって……出かけてたじゃん』
「だから…飲みに行くななんて言ってないやろ?
連絡くらいしろって話」
『帰ってもいなかったから……心配しただけ?』
「は?」
……どぉいうこと?って不思議そうだけど
イライラしてるのも伝わってくる。
「何も聞いてなくて、
帰ったらおらんかったら、心配するの当たり前やろ?」
涼太は、ソファーに座ったまま、
私を睨むように見てる。
『今日……ひとりにした……って……
心配はしなかった…?』
気付いたら……どんどん涙が溢れて来て……
今まで我慢してた気持ちもどんどん溢れて来た。
『ひとりでいたくなくて……千秋に一緒にいてもらったの!
連絡したら……来てくれた?
来れないでしょ?
言いたくもない事……言いそうになるから……
連絡しなかったの!』
涙でぐちゃぐちゃな私をポカンと見つめる涼太…。
怒ってた目は、心配と戸惑いの目に変わってる。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時