卅弐節 『建国話』 ページ4
驚くAの様子をみて、ジャーファルはクスクスと笑った。「ええ、小さいでしょう？」
「けれどとてもいい国なんです。活気に溢れ、みんな笑顔で、国民全員が国をよくしようと働いている。そんなシンドリアを作ったのが我が主、シンドバッドなのです。彼――――シンは、迷宮と呼ばれる場所を何個も攻略し、不思議な力と大量の財を手に入れた男です。
でもね、彼も建国当時は十代でしたからいざ島を自分のものにして「俺の国だ！」って宣言してからも何をすればいいかわからなかったんですよ。ってことでまずは自分達が住めるように小屋を作ることにしました。
材木を集めるために森に行ったら、まあ巨大でカラフルな鳥がいまして。その鳥おかしいんですよ？シンが鳥に近づいたら一斉に攻撃してきたらしくて。ボロボロになって森から帰ってきました。シンの仲間の一人が話を聞いたら、「こいつら殺さなきゃ倒せない」って。結局、仲間と一緒に４人がかりで倒しました。ちなみに、その鳥はパパゴラスと彼が名付けました。その日はもう鳥退治に疲れて寝てしまいました。
次の日、パパゴラスは強い者には攻撃しない……どこかの荒くれ者みたいな性格だったようで、彼らは攻撃してこなかったので作業は簡単に進みました。倒れてきた木に押しつぶされそうになったりしながらも、なんとか小屋を完成させたんです。
その後、シンと仲間は一度島を離れて再び旅に出ました。とりあえず城を作ってくれる職や、国づくりについて教えてくれる師を探さなくちゃいけませんから。旅の途中で新たな仲間が加わったり、時には騙されて無一文になったり、嬉しいこと嫌なこといろいろありましたが、島に帰るときには国づくりの準備が整っていました」
ジャーファルが話に一区切りつけた時、Aは頭の中に浮かんでいた疑問を口にした。
「あの、ジャーファル様はどうしてそんなに建国当時の話にお詳しいのですか？」
「ああ。実は私、建国当初の彼の仲間３人の一人なんですよ」
「えっ！？私そんなすごい人から話聞いてたんですか！！？」
「いやいや、そこまですごいことないよ。だいたいシンの勘に従ってやってたらいつの間にか国ができていたようなもんだし」
「あの頃は楽しかったなぁ」と昔を懐かしむように、ジャーファルは
「みんなで冒険してたころは野宿したり仲間と手合わせしたり一人で街を探索したり自由だったんですけどね」
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表ヒナタ(プロフ) - ブラッキー×リーフィアさん» 別アカですみません、裏ヒナタです。コメントありがとうございました！面白いと言っていただけてなによりです(´∀｀*)続き頑張って更新し続けますので、ゆったりお待ちください！ (2014年10月30日 20時) (
レス) id: f759972714 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッキー×リーフィア - おもしろい！！(>∀<)/続きが気になります！！ (2014年10月28日 19時) (レス) id: d1bbfb5376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裏ヒナタ x他1人 | 作者ホームページ：ホムペなんてないのだよ
作成日時：2014年10月27日 15時
