eine Abstraktion 5 ページ7
薬指に嵌められた、銀色に光る指環を翳す。
美波___。
私に力を貸して____。
純白色をした光が私の身体を包んだかと思えば、私は『魔法少女』に変身していた。
『ЬЯФСЦЪдгШппкеё!』
不思議な声色で喋る使い魔が、私に攻撃を与えてくる。
麻里亜「………っ。」
結界内にあしらわれている枕やらぬいぐるみやらを投げつけてくる其の使い魔は、勢い良く走り回る。
麻里亜「やあっ!」
タイミングを見計らって、鎌で使い魔を切ったかと思えば、結界は最深部へと突入していた。
何重もの扉を潜りに潜り、遂にこの結界の主、『魔女』のお出ましだ。
巨大なバクの姿をした魔女の瞳はほんの僅かだけ閉ざされていて、そんな魔女の身体を支えているのは顏がある三日月。
麻里亜「………っ。」
『уцоμηΩΨЕЁДСНККРФП』
使い魔を殺害された事に、魔女は相当お怒りのようで、派手に体当たりをお見舞いしてきた。
麻里亜「きゃああっ!」
ダメージを直に受けた私の身体は、宙に浮いた。落ちて行く迄の時間が、ゆったりとスローモーションの様に感じる。
……どうしよう。このままじゃ…
「援護するわっ!!」
______誰?
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2020年1月7日 0時