#違和感 ページ5
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僕は、夏目に誘われてこのユニットに入った。
確かに、最初は4人で一緒にステージに立つことが嬉しかった。
『魔法使い』として居られることがただ嬉しかったんだ。
でも、段々と感じ始めていた。
“ このユニットは、3人でやった方が良いのでは ”
言葉の力やイリュージョンを使いこなし、様々な魔法を見せる夏目。
決して目立ちはしないけれど、優しく響く魔法を使うつむぎ先輩。
2人を見ながら、拙いながらも元気いっぱいの甘い物に溢れた魔法をかける宙くん。
このトリオなら、もっと良くなるんじゃないかって。
「ねぇ、夏目」
「何だイ？」
学院外ライブを終えてから1週間後、秘密の部屋で何やら怪しげな薬品をフラスコに注いでいる夏目に声をかけた。
「僕、『Switch』を抜けようと思ってる」
ｶﾞｼｬﾝｯ
夏目が持っていたフラスコや試験管は落ちて、音をたてて無惨に割れてしまった。
彼の目は珍しく、ドライアイになるんじゃないかってくらい見開いていた。
「……何、何で抜けるノ？ボクが元『五奇人』だかラ？
もう愛想が尽きたって言うのかイ？」
「違うよ夏目、僕はそんなこと思ってない」
僕を見据えて、動揺したような顔で理由を聞いていた。その瞳は揺れ動いていて、混乱しているようだった。僕の言葉も届いていなかった。
あぁもう、そんな顔をさせたくなかったというのに。
「んぁ、しーちゃんこんなとこおったん〜？お師さん探しとったで？」
「…みかくん」
「あれれ？俺お邪魔やった…？」
「良いヨ。話は後でするかラ」
同じ手芸部でクラスメイトのみかくんがタイミング良く迎えに来た。僕の姿を捉えると嬉しそうににこにこしていたけど、夏目と僕の真剣な雰囲気に圧倒され、申し訳なさそうな顔をしていた。
そんなみかくんを気遣ってか、夏目は僕らを早々に送り出してくれた。
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塩於(プロフ) - 月華さん» コメントありがとうございます！新作ばかり手を出して中々更新出来ず申し訳ないです…ノロノロと頑張ります\( ﾟдﾟ)/ (2017年8月14日 12時) (
レス) id: 895600f93b (このIDを非表示/違反報告)
月華 - とても面白いです！続きが気になります！ゆっくりでいいので、更新楽しみにしてますね！ (2017年8月10日 18時) (レス) id: ce3023ea74 (このIDを非表示/違反報告)
塩於(プロフ) - 涙。さん» コメントありがとうございます！相変わらずのノロノロ更新ですが頑張ります\( ﾟдﾟ)/ (2017年7月29日 21時) (レス) id: 895600f93b (このIDを非表示/違反報告)
涙。(プロフ) - 面白かったです!! 続きがきになるので更新頑張ってください(*^◯^*) (2017年7月28日 21時) (レス) id: 7d3153bea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩於 | 作者ホームページ：http://kagepuro&HQ＝love
作成日時：2017年7月17日 19時
