第3話 矛盾 ページ4
「そんな話ありえねーよ」
「そ、それでもだなァ」
数分前、私たちは驚く事実、いや可能性を聞いた。
ロメオさんの話によると『青の天馬(ブルーペガサス)』が
今までずっとフィオーレ中のエーテルナノ濃度をずっと調べてくれていたらしい。
彼らの話を簡潔に話しちゃうと
『天狼島はまだ残っている』
ということ。
すっごく嬉しいのに、すっごく安心したのになんでこんな
不安 なんだろう。
ナツたちが生きてるかもしれない…それだけで涙が出そうなのに。
きっと今の自分に会わせるのが怖いんだろうなぁ。
7年前の私はすごく明るくてハツラツしてるタイプで
7年後の今の私はすっごくネガティブ思考な奴。
というかナツたちが生きてる確証なんて何もないんだよね。
ぬか喜びはしたくないな。
いつもは皆の前で気取っているけれど、こんな奴って知ったらどんな顔するんだろ。
ビックリするんだろうな…。
私はハァ、とため息を吐きだすと突如
《ドガァァァァン!!》
ギルドの扉は蹴破られ、ギルド中に砂ぼこりが舞う。
「黄昏の鬼(トオワイライトオウガ)様の参上だぜェい?」
まさに死生命あり、だ。
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作者名:杜山ひな子 | 作成日時:2015年4月2日 16時