【FAIRYTAIL】傷 (ページ3)

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第2話　真剣な話ページ3

「ただいま」

錆びついた木製の扉がギィィ、と不快な音を出して開く。

中の状態はいつも以上の散らかりようで
食べ物の残骸やテーブルがバラバラに散らばっていた。

『妖精の尻尾(ﾌｨｱﾘｰﾃｲﾙ)』はここ数年で人気が急降下した。

いや、正確にはS級試験に行ってしまった妖精の尻尾(ﾌｨｱﾘｰﾃｲﾙ)の看板ともいえるメンバーが
全員いなくなってしまった7年前。

仕事はなくなり、ほとんどのメンバーがここ数年にできた今、マグノリア1の魔道士ギルド『黄昏の鬼(ﾄﾜｲﾗｲﾄｵｳｶﾞ)』に行ってしまった。

しかも借金の肩代わりをしてくれたは良かったのだけれど
最近は借金を返してもらう為毎日のようにここに足を運ぶようになって
ギルドをよく荒らすようになってきた。

私は〝もう”あの人たちとは関わりたくないから仕事に行ったりして滅多にいないけれど。
挙句の果てに今のギルドの状態。

「父ちゃん、また誰か辞めたの？
　中、全然いないじゃん」

「ロ、ロメオ帰ってきたか」

その時のマカオ、今の四代目マスター(代理)の喋り方はとてもぎこちなくて

ロメオ君と私は顔を合わせ、横に首を傾げた。

マカオはコホン、と咳払いすると「それでだがな」と話し始めた。