105話 ページ6
「簡単に説明するとだなぁ――」
「待て灰崎」
灰崎の言葉を遮ったのは、緑間。
緑間が言うには、ここで言っても平気なのかということだ。
つまり、外で須藤凪沙が盗聴している可能性や何らかの手段で会話を聞いている可能性。
外で盗聴されている場合、すでに手遅れだと思うが。
「安心しろよ、引きつけ役ならすでに雇ったっての」
「引きつけ役〜?」
聞き返す紫原に対し、灰崎が口に出したのはAの名前。
被害者を引きつけ役に選ぶとは……スパイだと暴露した後だというのに敵なのではないかと疑ってしまう。
「とにかく、Aを煽りまくってたら何故か須藤に仲間認識されたんだわ。んで、とりあえず恋人ごっこしてるってわけだ」
「意味わかんないっス。いや、前者はわかったっスけど、そこからどうして恋人ごっこになったんスか!?」
「まあ、言いくるめたっつーか……面倒だからそれで納得しろ」
『恋人ごっこ』か……。
女癖の悪い灰崎にはお似合いの作戦じゃないか。
「話ってのはそれだけだが、何か須藤に聞きたいことはあるか?」
「……考えておこう」
オレはそう返し、制服へと着替え始めた。
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月夜 黒輝(プロフ) - 新感覚で面白かったです!なんかアレですね、自分の方がいいのにっていう嫉妬なんですかね?可愛いと思えました!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年6月24日 21時) (レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張って下さい。応援しています! (2019年5月4日 2時) (レス) id: 72403510b8 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 申し訳ありませんが、リクエストはご期待に沿える自信がないため受け付けておりません。コメントありがとうございました。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 2e9e872d87 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月27日 10時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 緋寄@紅鬼姫さん» こちらこそ、お読みいただきありがとうございます! (2019年3月11日 19時) (レス) id: 2e9e872d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛 | 作成日時:2017年4月20日 17時