110話 ページ11
赤司君が真実を話すと言っていた時がありました。
そしてその頃から、彼女の笑顔を見る回数が減りました。
しかし観察してみたところ、桃井さんは須藤さんのことを信じようとしているみたいです。
ボクの憶測でしかありませんが、それはきっと須藤さんの建前に惑わされてしまい、Aさんのことも須藤さんのことも裏切ることが出来ず、中立という立場になっているのではないかと。
きっとこの提案は桃井さんにとって酷なことだと思います。
でも、知らなければいけないことってあると思うんです。
どんなに辛い結果になっても、ボクは桃井さんに道を誤って欲しくない。
「桃井って結局、どっちの味方なんだ?」
「2人の味方です。どちらも裏切ることが出来ず、彼女はとても苦しんでいます」
「……なるほどな。いいけど、聞くのはもう少し後になるかもしれねぇ」
「構いません。寧ろ、その話をするときは事前に教えてください」
灰崎君は特に理由を聞くこともなく返事をし、ボクたちはそこで別れました。
ボクが考えていることは、彼女にとっては本当に過酷なものだと思います。
どうしてそんなことが出来るんだと怒鳴られてもおかしくはないと思います。
でも、桃井さんには直接彼女の声で、彼女の口から聞いて欲しい。
吐かれた言葉がどんなに酷いものだったとしても――……。
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月夜 黒輝(プロフ) - 新感覚で面白かったです!なんかアレですね、自分の方がいいのにっていう嫉妬なんですかね?可愛いと思えました!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年6月24日 21時) (レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張って下さい。応援しています! (2019年5月4日 2時) (レス) id: 72403510b8 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 申し訳ありませんが、リクエストはご期待に沿える自信がないため受け付けておりません。コメントありがとうございました。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 2e9e872d87 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月27日 10時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 緋寄@紅鬼姫さん» こちらこそ、お読みいただきありがとうございます! (2019年3月11日 19時) (レス) id: 2e9e872d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛 | 作成日時:2017年4月20日 17時