92話。 ページ44
パァンと銃声が響く。
龍の顔の横の壁に弾が着弾する。
顔から血の気が引いていくのが分かった。
A『…っ!?』
今…撃っ…た!?
部下に?龍に…!?
太宰「何故防御しない?君の異能力は殺戮だけじゃない…防御も出来るはずだ。」
芥川「ですが…太宰さん…」
太宰「出来ないのなら…君がここに居る必要も無いよねぇ?」
芥川「…っ…」
まるで何時もの太宰さんは元から居ないかのような真っ黒な言葉が龍に降り注ぐ。
太宰「Aは君にとても甘いけれど…私は君に価値が無かったら容赦なく捨てるからね」
芥川「はい…」
A『…。』
これは…キツい…
龍…大丈夫かな…
太宰「はいっシャク君銃返すね!」
A『はい。』
太宰「じゃあ仕事をしようか…とは云っても私昨日使えない黒服は他に転属させちゃって皆忙しいみたいなんだよねー…流石にさっきの今で芥川君に任せようとは思わないし…あ!そうだ!」
A『今物凄く嫌な予感がするのですが…』
太宰「シャク君に任せよう!」
ですよねー…
少し頭の中を整理させる時間が欲しかったんだけどな…
A『太宰幹部の御命令とあれば靴の裏から毛髪の1片まで調べ上げましょう。』
太宰「じゃあ任せたよ。」
そう云って太宰さんは行ってしまった
芥川「…。」
A『あの…大丈夫ですか?』
芥川「同情など要らん。」
そう云って龍は牢屋から出て行ってしまった。
A『はぁ…これは相当ひねくれてるな…』
私はそう云いながら仕事を始めた。
するとすぐに携帯電話と身分証明書、メモが見つかった。
その後も持っていた偽爆弾などを調査したがそれ以外は何も見つけられなかった。
A『携帯の中身は…映像が1つ…か』
これは太宰さんの所に…否森さんの所か…
でも何も云わずに行ったら怒るかな…
よし電話しよう。←
A『もしもし太宰幹部ですか?』
《太宰「うん。黒服達の中で何も云わずにいきなり私に電話掛けてきたの君が初めてだよ。」》
A『携帯電話に映像が1つ入っていたのですが…これは頭領の所に持っていくべきですか?』
太宰「じゃあ証拠品は森さんの所に持って行って。内容は後で私に報告してね」
A『分かりました。』
ー首領執務室ー
A『失礼します。頭領偽爆弾魔の件で御報告に参りました。』
すると中から何時もの会話が聞こえて来た。
森「エリスちゃーん…このお洋服着て!」
エリス「嫌よ!!!」
5分待っても状況は変わらなかった…
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もったん☆(プロフ) - 話が出来次第パスワードを無くすのでそれまで待ってて下さい(汗)ご感想ありがとうございます! (2018年11月8日 20時) (レス) id: c140e273f3 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 面白かったです!パスワード教えてください! (2018年11月8日 20時) (レス) id: dd34fb9e9d (このIDを非表示/違反報告)
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