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「先輩の夢ってなんだろう?」 ページ7

葉山side


「そろそろ進路決めとかないとヤバイからなー。特に根武谷と葉山。お前ら何も決めてないだろ」

葉山「名指しは酷くない!?」
実渕「うるさいわよ」

玲央姉に怒られた……。てか、進路って言われてもなぁ。
何がしたい?って聞かれれば思わずバスケ!って答えるだろうし。

根武谷「……あ、黛達はどこなんだ?」
「お前、先輩には敬意をはらえよ。……さぁ?俺も二年の教科担任だから聞いてないな。
まぁアイツらの事だし、三人仲良く東大行くんじゃないか?」

実渕「他の人なら冗談言わないでって言えるんだけど……」
葉山「あの人達だと、ね……。」

「ま、アイツらはそろそろ試験だと思うが」
葉山「えー?!そうなの!!?」

「いや知らないが。私立の推薦、確か12月末だったぞ。そのあと1月にセンター試験がある」

葉山「え、じゃあWC終わってすぐ!?」
実渕「そうね……けど、焦ってる雰囲気感じないわよね」
根武谷「アイツら最近、いつも以上に緩いよな…」

「ま、そこんとこ俺は知らん。直接聞けばいいだろ。
ってことで、今日の学活は進路希望とるから考えとけよー」

そういって担任は出ていく。そして俺達は、チャイムが鳴ると同時に三年の階にダッシュした


───
─────


貴方「……で、私らの進路が気になってダッシュで来たと?」
実渕「なんか気になっちゃって」
根武谷「やっぱり東大か?」

貴方「…なんて答えるべきなんだろう、これ。」
黛「だよなぁ……。ま、オレとAは東大だよ。教育学部」

葉山「えー!?東京いっちゃうの!!?」

貴方「本当は秋田の国際教養大学とかでも良かったんだけど、やっぱり遠いし。」
黛「偏差値が高いとこばっか狙ってもって感じだしなぁ……東大なら今吉とか花宮も来そうだし、てことで。」

実渕「医学部とかじゃないのね。」
貴方「うん。私らの担任、『教師になって戻ってこないか?』ってよく言ってるし」
黛「特にしたいことないしいいかなーって」

根武谷「それで東大選ぶのは流石だと思うぞ…。」
葉山「……あ、赤司の秘書は?なつかれてるし」
貴方「秘書って結構難しいんだからね……。」

樋口「おーい、次千尋とAだって」
黛「あぁ、じゃあ行ってくる」
貴方「いてきまー」


葉山「ひぐっさんは!?大学!京都残るよね!?」
実渕「こら」

樋口「残念ながら残らないよ。……けど、アイツらと大学離れちゃうんだよなぁ」


悲しそうな顔をして、ひぐっさんは言った

「悩みが無さそうって言われてもあるもんはあるんだよ!」→←「普段の仕返しがついにきたわね」



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作者名:ハク | 作成日時:2020年4月5日 14時

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