「──眠れ、歴戦の王よ。……www」 ページ39
Aside
緑間・高尾のコンビの欠点を突き、確実に止めた。それから試合終盤まで特に動きはなくタイムアップ。
赤司「────眠れ、歴戦の王よ」
笑っちゃダメ。耐えろ、私の表情。耐えろ、腹筋…!!!
貴方「お疲れ様です。」
赤司「あぁ。直ぐに出るぞ」
貴方「………千尋も、お疲れ様。明日がラストだ」
黛「だな……。にしても、アイツ、段々壊れてきてねーか?」
樋口「あー、やっぱ思う?なんかあれなんだよねぇ。」
チラッと秀徳を盗み見れば、三年は泣いている。……いや、三年だけじゃない。一年二人も泣いている
そのまま声を掛けるでもなく、控え室に戻る。
今までなら赤司の雰囲気はここで切れていた。なのに、今日は切れない。
そのせいかこたちゃん達の雰囲気も張り詰めたまま。
今日はこのまま……いや、明日もこの状態でスタートだろう。
準備が終われば観客席へと行く。試合はまだ始まっておらず、公式ウォームアップ中。
黛「………」
貴方「………ねぇ、千尋。」
黛「なんだ?」
貴方「もしかしたらだよ?………明日、千尋にとっちゃ最悪な日になるかもしれない」
黛「は?」
貴方「なんも根拠はないよ?ただ、ちょっと思っただけ。
………今の赤司は、なんでもする覚悟がある。だから、千尋だけじゃない。玲央ちゃんもこたちゃんも、根武谷も。
全員が絶望するかもしれない。………ごめん、急に」
黛「………ま、そうだよな。こんな順調な物語はねーよ。それに、覚悟くらい出来てる。
………捨てられた所で、やることはかわんねぇ。ただ、自分に出された仕事をするだけだ」
そうだね、そうだよ。
覚悟が出来てないのは、私だけだ
71人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハク | 作成日時:2020年4月5日 14時