「順調」 ページ35
Aside
ウィンターカップ五日目が終了し、四強が確定した。
初日から準優勝校が敗退とかいう波乱だったけど……。まさか陽泉も負けるとは。
明日の試合は楽しみだなぁ。秀徳とだし。
黛「なぁ、この流れやっぱ明日もあるよな」
貴方「だろうねぇ。なんだかんだ桐皇組も陽泉組に言ってるし」
樋口「ま、三年間頑張ってたのは事実だしな」
三年グループでは誰かがいる学校が負けたとき、誰からともなく『三年間お疲れ様』と書かれる。
まぁ桐皇組はもう切り替えて受験勉強してるって言ってるけども。
葉山「ねーねーセンパイ!赤司の試合中の態度はどうにかならないの!?」
黛「通常運転だろ」
樋口「それな」
実渕「そうなんだけど……。ほら、ハーフタイムとかは黛さん達にべったりじゃない?
普段との違いが大きすぎてちょっと混乱するのよね……。」
根武谷「それに、決勝が近づくに連れてなんかイライラしてるのかしらねぇけど圧がスゲェ。」
まぁ、確かに思う。
普段は態度こそ魔王だが、めちゃくちゃ甘えてくる。
だが試合中はあれだ。殺伐としてる。ハーフタイム中は滅茶苦茶構ってって言ってくるけど()
貴方「まぁそればっかりは赤司次第だよね。それよりアンタ達、秀徳のビデオちゃんと見たの?」
葉山「うん!俺八番の人となんだよね!?チョー楽しみ!!」
こたちゃんは宮地のマーク。つまり場合によっちゃ1on1だってありえる。
まぁ宮地は抜かれたところで心折れたりはしないだろうけど……。
ここまで相手選手の心を折るともう心配しちゃうよね。
黛「ま、次はキセキの世代がいるからいつも通りとはいかないだろうがな」
樋口「いつも通りやれば大丈夫でしょ。ま、サポートは俺とAに任せろ」
実渕「やっぱり先輩って良いわね!」
根武谷「そうか?」
葉山「永ちゃんのバーカ!」
根武谷「なんでだよ!?」
ま、アンタ達も試合中は人の事言えないからなぁ……。
赤司「ちょうど良かった」
貴方「ん、どした?」
赤司「準決勝と決勝の事で話があってね。
……僕はお前らを捨てることがあるかもしれない。それでも許してくれ。勝つために必要なんだ」
黛「……今さらだろ、そんなの。覚悟してるっつーよ」
樋口「まぁなー。だろうなとは思った」
貴方「ま、捨てて優勝するならなんでもいいよ。私も含め、覚悟はしてる」
出来ればチームってモノを知ってもらいたいけど、今年中は無理なのかなぁ
71人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハク | 作成日時:2020年4月5日 14時