「人の話聞けやクソガキ」 ページ24
Aside
ドアをノックして、誠凛に人達に呼び掛ける。気づいてくれたようで、直ぐにドアはあいた。
相田「はーい……って、どちらさまでしょうか?」
貴方「あぁ、急にごめんねー。花宮真の姉です。ちょっとお話したくて」
そういうと、木吉くん以外の皆が睨んでくる。おーおー、怖い怖い。
てか隣の千尋に気付こうよ誰か。
日向「木吉にあんだけしといて、まだ何か──」
貴方「せやから、話聞け言うとるやろガキ。」
そういうと、より一層警戒を強める誠凛。やべ、やらかした。
すると、空気を読んで木吉くんがこっち来た。ナイス。
木吉「Aさん、お久しぶりです。他の三人は一緒じゃないんですか?」
貴方「うん。久しぶり。今日は連れ一人だけだよ。泊まる場所ないしね。」
木吉「そうなんですか。元気にしてますか?」
貴方「してるしてるー。この前もイタズラ引っ掛かってくれたww」
木吉「相変わらず楽しそうですね洛山……」
木吉くんの"洛山"に全員が反応した。制服だとやっぱ気づかれないのか…?
貴方「木吉くんまた話しようねー。
で、本題入ってもいいかな。……あぁ、そんな警戒しないで?謝罪したいだけやから」
真、そろそろ我慢できそうにないしね
日向「謝罪?」
貴方「うん。真もちゃんと連れてきとる」
伊月「アイツがちゃんと謝罪するわけないだろ…!!」
貴方「だから、最後まで聞け言うとる。
……霧崎第一は理事長のせいであんなプレーする羽目になったんや。して、今日やっと理事長潰し終えた。やから今までの分も含めて謝罪や。
真、来てええよ。殴りかかる程誠凛もバカやない」
フラフラと、真が入ってきた。
すると直ぐに木吉くんが真に近づく
木吉「花宮!!」
花宮「木吉……」
日向「木吉!離れろ!!」
木吉「なんで悪いことしてない花宮から離れなきゃいけないんだ?
花宮はずっと苦しめられてたんだよ。…理事長が出した指示は"無冠の五将"を潰せだった。
だから俺が犠牲になった。それだけだ。
……花宮も、本選に支障が出ないぐらいで抑えるって言ってたんだ。本当にたいしたことはない」
日向「じゃあなんで去年は大怪我したんだよ!?」
木吉「………俺のオーバーワークが原因だ。」
花宮「いや、それに気付けなかった俺にも非はある。本当に悪かった…。
誠凛の奴も全員、本当に…。許してくれとは言わねぇ。悪いのはこっちだ」
貴方「………仲良ししろとは言わへんよ。ただ、そういう事情があったって知っててほしかってん」
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作者名:ハク | 作成日時:2020年4月5日 14時