94 危 ページ7
新八がひょこっと台所から醤油を持って顔を出した
新「あ、そうだ、お醤油かけるならここに…って、え!?
大丈夫ですか?!どうしたんですか!」
壁に寄りかかる俺の姿を見て慌てた新八が俺の肩を支える
貴「ま、ど…窓開けて
空気入れ替えてくれ…」
新「は、はい!」
俺が口を手で抑えながら新八に言うと、新八は急いで窓を開ける
新「依頼人が香水でも付けてたのかな…
僕は特に思わなかったんですけど」
俺の鼻が人より何倍もいい事は新八も知っているので、俺が時々こんな状況になる事も知っている。
というか、依頼人か…
出ていく声に知らない声が混ざっていると思ったら、あの女が…
貴「香水じゃねえよ」
ガンガンなる自分の頭を抑えながら新八に言う
貴「洗っても洗っても取れないくらい大量に染み付いた、人間の血の匂いだ…」
新「…え?」
その香りはよく戦場に漂っていた。
当時は毎日匂っていたので次第に慣れていったが、久しぶりに嗅いだその匂いは酷く頭を痛める。
そして、目の前から色が無くなり、化け物になる前兆のモノクロ世界に変わる。
くそ…
頭を抑えていた手を目に移動させる。
新「Aさん、目の色が…」
ぐらつく足を何とか立たせ、
新八に告げる。
貴「銀時達を探そう。
2人が危ないかもしれねえ。」
68人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこはかとなく(プロフ) - 梍鵺さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年2月2日 19時) (レス) id: 650875736d (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 夢主かわゆす……応援してます!更新、楽しみに待ってます! (2019年10月11日 14時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!がんばります(笑) (2019年6月9日 14時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってます〜!楽しみぃ〜! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!!頑張ります(><) (2019年5月21日 17時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そこはかとなく | 作成日時:2019年2月23日 0時