134 誓 ページ47
キモ皇子「さぁ、誓え!!」
ユキの手を振りほどくことなんて簡単だし、俺はこの少女の立場なんてモン関係ないけど
俺なんかよりコイツを殴りたいやつがいるだろう
あの、皇子だから手出しが出来ないんじゃないか、彼女がそれを望んでいるのかという状況はもうない
さっきユキが呟いた通り、ユキは町田を巻き込みたくなかったからキモ皇子の嫁になろうとしているわけで
ふと皇子に目をやると、
キモ皇子「てっ、抵抗する気か!?
鉄砲隊!構え!!!」
いつの間にか到着した鉄砲を持った猫達が屋根上で構える
まあそれは大した問題じゃない←
なぜなら警戒されているのは俺たち4人だけだから
キモ皇子「ほらほら、誓え!!はやく!」
返事を急かす皇子
ユキ「…ちか、い…」
貴「あ、そうだ。」
俺はユキの言葉を遮った
ーーユキsideーー
3年前、わたしを拾ってくれた花人くん
地球に来て、天人だからって酷い扱いを受けて、行くところもなく、狭い隙間で暖をとっていたわたしに『怖かっただろう、僕の家においで』と、温もりをくれた
天人が嫌われるなら猫の姿のまま、ずっとこのまま花人くんのそばに居たかったのに
バレたくなかったのに
迷惑、かけたくなかったのに
ユキ「…ち、かい…」
貴「あ、そうだ」
決心して言おうとした誓いは呆気なく遮られた
貴「殴る時なぁ
まず右足で地面を蹴る」
ヘラヘラと笑いながら誰にともなく言った
貴「左足でしっかり踏み込んで、」
キモ皇子「…?
何を言って……」
貴「腰を回転させて、体重乗せて右拳を突き出せ。」
なに、言って…
その時、わたしの誓いを聞くべく近くに来ていた皇子の顔に拳がめり込み、また壁にあたり土煙を立てて地面に沈んだ
ユキ「なっ、」
この人、また…!?
そう思って隣を見ると何もしてなくて、ただにやっと笑いながら立っている
じゃあ誰かと殴った時にか血が出た拳の主を探すと
ユキ「え、花人…くん…?」
花人くんがそれを握りしめ立っていた
鉄砲隊も何が起こったのか、あっけらかんとして飛ばされた皇子を見た
町「美しいからだとか、誰のだとか、言うことを聞くとか…ユキちゃんの気持ちを踏み躙るなッ!!
泣いてるじゃないか!!震えてるじゃないか!!」
花人くんが声を荒らげる
町「ユキちゃんを泣かせるような奴にユキちゃんは渡せないっ!!」
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そこはかとなく(プロフ) - 梍鵺さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年2月2日 19時) (レス) id: 650875736d (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 夢主かわゆす……応援してます!更新、楽しみに待ってます! (2019年10月11日 14時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!がんばります(笑) (2019年6月9日 14時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってます〜!楽しみぃ〜! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!!頑張ります(><) (2019年5月21日 17時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そこはかとなく | 作成日時:2019年2月23日 0時