116 怨 ページ29
茨「…叶、さ、ま…」
((パキッ))
茨「…ぁ」
貴「銀時…」
茨に刺さる直前に銀時の木刀によって叩き割られた注射器は、ばらばらに散って地面に落ちる
叶「な、お前は…どこから…!?
毒は四方に撒いたのに…何故生きてここに…!?」
銀「どこって…そこの窓から」
叶「なんだと!?
ここを何階だと思ってるんだ!!
そんなことあるわけ…」
銀「何言ってんだ、あったろ?」
ニヤッと銀時が笑う
…だから、時間がかかってたのか
貴「おい、神楽と新八は…!!」
銀「ああ、それなら…」
銀時が迫田茨の方を向く
すると、迫田茨が弱々しく、しかし確かに声を出した
茨「生きて、ます…」
貴「え、?」
茨「…“時間切れ”の時、叶様ならきっとここを爆破するって思って、爆発する前にビルの窓から川へ二人を突き落として…
そんなに高くなかったし、水音の後に声も聞こえ、ましたから…」
銀時、知ってたのか。
叶「…お前、茨…
お前はッ、自分が何をしたか分かってんのか!!?
裏切ったんだぞ!?僕を!!
この僕をだッ!!!」
ビクッと茨の肩が揺れた
それを見た銀時がカノウを睨みつけると、カノウ情けない声を上げる
銀時がそっと茨の前にしゃがみ、ボロボロの服と身体の上に上着をかける
銀「…お前は何も悪くないとは言わねえし、赦されるなんて事はこれからもずっとない」
茨「…」
銀「でも、ありがとうな
神楽と新八を助けてくれて。」
ポンポンと銀時が頭を撫でてやると、茨の目からボロボロと涙がこぼれ落ちる
そして、銀時が叶に向き直る
叶「ヒッ、く、来るなァ!!
来たらっ、このバケモノに毒を刺す!!」
俺の首元に注射針を突きつける叶
叶「いいのか!?刺すぞ!?
まさか見捨てないよなァ!!!
跪いて許しを乞え!さあ早k…」
貴「…おい、取り込み中だけど悪いお知らせ」
叶「!?」
貴「薬の効果が切れました♡」
まあ完全に切れたわけじゃないんだけど
叶「なっ!?」
面食らった叶の顔を蹴り飛ばす
叶「ガっ、」
壁にぶち当たり、血を吐き咳き込む叶
叶「くっ、そ!!」
叶が今度は自分に、別の注射針を打とうとする
が、
足で腕を踏みつけた
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そこはかとなく(プロフ) - 梍鵺さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年2月2日 19時) (レス) id: 650875736d (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 夢主かわゆす……応援してます!更新、楽しみに待ってます! (2019年10月11日 14時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!がんばります(笑) (2019年6月9日 14時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってます〜!楽しみぃ〜! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!!頑張ります(><) (2019年5月21日 17時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そこはかとなく | 作成日時:2019年2月23日 0時