万事屋の坂田くんは狼少年を愛しすぎている(参) (ページ3)

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９０女ページ3

その日もいつもと変わらず、昼過ぎに俺はバイトから帰ってきた

貴｢ただいまー｣

新｢おかえりなさい！
ご飯食べました？一応残してはいますけど…｣

貴｢いんや、まだ。ありがと♪｣

銀｢おっかえりA！！｣

貴｢ハイハイただいま｣

神｢A！おかえり！待ってたアル！！｣

貴｢突っ込んでくるな、ただいま！｣

定｢アン！！｣

貴｢ただいま定春ー｣

飛びかかってこようとした神楽を片手で止め、定春の頭を余った手でわちゃわちゃに撫でる

2時頃万事屋に依頼人が来るみたいだが、手伝う気は全く無い

新｢…あ、トイレットペーパー切れてる｣

銀｢大問題じゃねーか｣

貴｢あー、じゃあ俺買ってくるよ｣

新｢えでも今帰ってきたばっかなのに…｣

貴｢いーよ別に。
他なんか買ってきて欲しいもんあるか？｣

新｢じゃあ卵と、牛乳と、半額シールがはってある豚こまを2パックお願いします
なかったら肉はいいです｣

銀｢俺も行くー！｣

神｢わたしも行きたいアル！！｣

貴｢お前らそろそろ依頼人来るんだろ！｣

仕事しろ仕事
銀時今月の家賃払えてないだろーが

先月もだけど

ちなみに俺は払ってます。
銀時に渡すといつの間にか散財されて無くなる可能性があるので直接お登勢さんに渡すのです。

貴｢卵と牛乳と肉と、あとトイレットペーパーな、了解｣

仕事頑張れよ、と言い残して万事屋を出る

さっさと買って帰って、新八の作ってくれた昼飯を食べよう

軽やかに階段を降り、江戸マートに向かった

ｰｰNOsideｰｰ

Aとすれ違いに緑色の着物を纏ったまだ若い年頃の女が万事屋の階段を上る

女｢ごめんください｣

やや控えめに、戸を叩く

新｢あ、銀さん、お客さん来ましたよ｣

銀｢わーかってるよ！
はいはーい、今行きマース｣

ドタドタと音がして万事屋の扉が開く

女｢初めまして、万事屋さん

私、迫田茨(ｻｺﾀｲﾊﾞﾗ)と申します。｣

にこりと笑い、礼儀正しく一礼する

そして、胸の前で拳を作ってぎゅっと握ったかと思えば今度は真剣な…泣きそうな顔をしてこう言った

女｢万事屋さんに…
私の家族を殺した男を、探して欲しいのです。｣