110 侵 ページ23
新「ぎ、銀さん…
誰も見てないからってこんなに堂々といっても大丈夫なんでしょうか…?」
神「来るなら来いネ!!
みぞおち1発で眠らせてやるアル!!
ゴラァ!!早く出てこいやクソ男ォ!!!」
新「なっ!?
神楽ちゃんちょっと静かにしてェエ!?」
銀「まあ、バレてねーわけはねぇよな
監視カメラがひとつもなかった訳じゃあるまいし」
新「えっ」
それでも何もしかけてこないってことはもっと奥か
奥には俺たちが街から入ってきた手前の水工場よりも背の高い古く朽ちた建物と、そのすぐ近くに巨大なパイプの塊のようなものひとつ
古く朽ちた建物に慎重に入り、身を隠して、巨大なパイプを観察する
水を運ぶパイプが固まってるのかと思っていたけれど、近くまで行くと所々窓のようなものがあり、れっきとした建物だということが分かる
朽ちた建物のすぐ下には水を貯める大きな池のようなものがあり、ここの水をきっと街に供給しているのだろう
警戒して上まで来たが、人っ子一人見当たらない
それならAが居るのはあっちのパイプの方だ
銀「じゃあ俺がここでひと暴れするから、お前らあっちのパイプの壁登って上に登ってくれ」
新「えっ、なんで壁を?
遠くから見てもわかんなかったけど、ほら、階段もありますよ」
銀「あのほっそい階段の中で毒でも撒かれてみろ!
すぐ毒に巻かれてお陀仏だよ」
新「いや、でも僕ら…」
銀「素材はそんなに固くないはずだから、穴開けて足かけていけば登れるだろ」
俺がここで派手に散らかしてたら、こちらに気を取られるハズだし
神「…銀ちゃんがAを助けに行くべきダロ」
銀「…え」
神「Aが見て、咄嗟に…
1番に安心するのは銀ちゃんアル。
私や新八が行ったとしても、Aはきっと私達を庇うはずネ
負担、かけたくないアル」
新「……僕も、それがいいと思います」
銀「でもお前らを囮にする訳にはさァ…」
もし囮にして何かあったら多分俺はAに皮を剥がれる←
神「私、話したい人がいるネ!
多分、多分だけど、私がここで暴れたら、また会えると思うヨ」
一呼吸置いて、神楽が続ける
神「カノウの監視を抜きで、ちゃんと向き合ってみたいアル」
新「ただの囮じゃなく、ちゃんとここに残る理由があります。
いってください、銀さん!」
銀「わーったよ!
じゃあ、しっかり狼連れ戻してくるわ」
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そこはかとなく(プロフ) - 梍鵺さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年2月2日 19時) (レス) id: 650875736d (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 夢主かわゆす……応援してます!更新、楽しみに待ってます! (2019年10月11日 14時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!がんばります(笑) (2019年6月9日 14時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってます〜!楽しみぃ〜! (2019年5月25日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
そこはかとなく(プロフ) - 暁月楓さん» ありがとうございます!!頑張ります(><) (2019年5月21日 17時) (レス) id: ff8572e766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そこはかとなく | 作成日時:2019年2月23日 0時