及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』 (ページ36)

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あれから明光も帰ってきて、俺達はすぐに寝た

蛍可愛ーなー、いーなー俺もあんな弟欲しいなー、勝手にプリン食べやがる弟じゃなくて

あーあ

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｢兄ちゃん！！おーきーて！！！｣

貴｢ん〜とおる？｣

制服着てる
寝ぼけ眼でぼんやりする

｢俺を学校まで送って！！はやく！遅れる！｣

貴｢自分で行けっつーの
俺ァ眠いんだよお｣

目を閉じる

｢兄ちゃんなんか嫌い！！｣

貴｢はあ？｣

まったく可愛げがねーな

もう一度目を開けると俺の腕くらいの高さでぐすぐす泣きじゃくる弟がいた

｢ｳｯ、ﾋｯｸ
おれもにいちゃんみたいにどんなたまでもとれるようになりだいっ！｣

貴｢はいはい、かえるぞ｣

スっと腕を差し出すと、その手を徹は素直に握り返した

ちっちゃい俺の手より、もっとちっちゃい徹の手を包み込む

｢おれが、おれがおとなになったらさ
おれ、にいちゃんこえてるかなあ｣

貴｢ばっか！おまえが大人になったら、おれはもっと大人になってて、ちょー！上手くなってさ！
プロバレーボール選手になってるに決まってんだろ！｣

｢じゃあおれもそれにまけないくらいもっとずっとつよくなる！｣

貴｢なきむしにはむりだ！｣

｢なる！！おれはにいちゃんにかつ！｣

あぁ、あったなそんなことも
そのあといきなり俺の手離して走り出して1人でコケてたっけ。

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？｢……！｣

ん、誰？
とおる？

貴｢ん〜｣

月｢Aさん！！｣

パッと目を開けると目の前には蛍

貴｢…あれ？｣

月｢何寝ぼけてんですか｣

貴｢あ、ごめん｣

月｢兄ちゃん、Aさんがスグ降りるって言ったからもう下に降りましたよ。
Aさんも早く起きて降りてください。｣

おお、そうなのか
まぁ、言った記憶ないけど

貴｢あー、うん
ありがと｣

不意に時計に目がいく

貴｢！？
はっ！８時ッ！？！？｣

月｢え？あーはいˆˆ｣

にこやかぁ！
見たことないくらいにこやか！！

貴｢こっから病院までどんくらい！？｣

月｢病院って市立病院ですか？
車で15分くらいじゃないですか？｣

貴｢ここから駅までは！？｣

そう、俺は車で来ていない

やべえ
かなりやべえ

月｢え、歩いて10分くらい…ですかね｣

貴｢ありがと！！｣

急いで電車の時間を調べる

が

間に合わん
仕事に

詰んだ