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其れは、自分､Aだった。
サンズも衝撃で起きた様だ。
「何…してるんだよ。俺、逃げろってAに言っただろ？！」
「…攻撃、庇わなくちゃな､って思っちゃって。」
えへへ…と溢れ出た笑み。
其れにサンズは驚くでもなく、只汗をかくだけだった。
「じゃあ…来世で会おうよ。」
きっと会える筈だからさ､と笑う自分。
其の自分は全く同じ今の自分の様で鳥肌が立った。
自分が倒れても、まだ続く記憶の様な物。
「…早く殺せよ、人間。」
「へぇ、嫌だ､と言ったら？」
「お前を殺してやり直させる。」
「…じゃあ、殺して良いよ。次の時間軸の方が楽しみだしね。」
此れはAが最期に聞いた言葉なのかもしれない。
人間は死ぬ前に聴力機能が一番長く残るし､と考えるA。
そうして、記憶は途切れた。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
「此…れ…」
「思い出した様で安心したぜ。」
今も前も死 ぬ事に抵抗が無いのは変わりないんだな。と笑う彼はとても楽しそうだった。
そして、Aが知っている彼ではなかった。
「何が…したいの…？」
「そうだな…彼奴には任せられないから、俺が担うだけだな。」
何時ものニヒルは笑いではない事に、違和感を感じていた。
そして、一人称の変化等、もう前までの彼とは少し違う様だ。
すると、世界が消えていく。
「おー、
そう言い、笑う彼。
其れじゃあ、次もまた。
「来世で会おうな、A。」
そう言って彼は嬉しそうに笑った。
次は成功してみせる、という「決意」を胸にした様な表情で。
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ひこうちきん(プロフ) - なのださん» コメント有難う御座います！返すのが遅くなりすみません…初のシリアス系に挑んでみた結果が此方になります！インク君…可哀想な君は可愛…ゲフンゲフン (2023年1月3日 15時) (
レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
なのだ - い、インクうあああああ (2022年12月31日 17時) (レス) @page10 id: 757190f567 (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - apyapiさん» コメント有難う御座います！とんでもなく嬉しいお言葉、有難う御座います…！！とても励みになりました、有難う御座います！ (2022年12月29日 16時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
apyapi(プロフ) - 一言（？）言わせて頂きたい。めっちゃ神作です！最高です！短編集って、短すぎても長すぎても・・・ってイメージがあるのですが、丁度良い長さ&行間で読みやすいです！この小説大好きです！（こんな神作を書いてくださる作者さんも！）更新頑張ってください！ (2022年12月28日 16時) (レス) @page46 id: 80520e762e (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - 星月夜さん» コメント有難う御座います！最高と言って頂けて本当に嬉しいです…有難う御座います！ (2022年12月18日 13時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひこうちきん | 作成日時：2022年11月30日 17時
