月永くんの毒舌事情。２ (ページ6)

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師匠の提案を実行しようと決めたはいいが、冷たく接するってどうやればいいのだろう。

最初に思いついたのは反応しない事。

いや待て待て。いくらフリだとしても、完全に無視をするのはよくない。小学生の時、担任の先生に何回も言われてたっけ。

【自分がされて嫌な事は、他の人にやってはいけませんからね！】

....あの先生、正直圧が凄かったな。

なんて過去を振り返っていると＿＿ちょうどいい所に私のターゲットが。

めっちゃ機嫌いいやんけ。
凛月くんも月永くんも、今日は一体何があったのか詳しく聞きたいわ。

「相変わらず女子力ないよな。髪はボサボサ、歩き方がなんか変だし。」

....会って早々になんて事を言うんだ。
まぁ、髪がボサボサなのは認めよう。だってクシや鏡なんて持ってきてないもん！....それに髪を整える暇なんてないし。

なんて事は置いといて月永くんよ。
今日の私は一段と違うんでね。言われてヘコむような事にはならないから....な！

『あー、そだねー。女子力ないねー。てか、私忙しいからばいばーい。』

「....。」

棒読みになっちゃった。
だが、思ってたよりかは効いてるっぽい。

だって＿あの月永くんが驚いているんだもん。この驚いた表情は非常にレア。うわぁ、今すぐにでも写真撮ってやりたい。

てか撮らせろよぉぉぉ。

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