月永くんの毒舌事情。２ (ページ12)

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珍しく月永くんからの呼び出し。
Knightsのメンバーがスタジオにいるのは分かるが＿何故私も呼び出されたのだろうか。

あ、もしかして次の仕事について？それに関して話したくて呼び出した事でおっけ？

「王さまが呼び出したっていう事は＿大事な用件があるからだよねぇ？」

「ふふっ、『王さま』からの呼び出しだなんて珍しいわね。きっと重大な事なのよォ！」

「あぁ、おまえらにどうしても頼みたい事があって呼び出した。忙しい中ごめんなっ？」

不機嫌そうな瀬名くんと、何かを期待しているような嵐くん。瀬名くん顔に出てる。

みんなが座っている中、一人＿月永くんが立ち上がって覚悟を決めたかの表情を浮かべてゆっくりと口を開いた。

そんなに大事な用件、なのかな。こんなにも真剣な月永くんってあんまり見ないし。

なんて思った私がバカだった。

「おれさっ、小学生の頃によくやってた＿かくれんぼをもう一度やりたいんだ！」

「は？」

瀬名くん抑えて。
私もだいぶ堪えてるから。

月永くんの言葉に唖然する私たち。あんなにも真剣そうな表情をしていたのに、内容がまさかの＿かくれんぼがしたい！、という事だなんて....。

瀬名くんはだいぶ不機嫌になっている。嵐くんは目を見開いて特に何も言わない。凛月くんはやはり寝ていた。よく寝れるな。

司くんを見ると＿目を輝かせていた。
正直、意外だなと思った。

怒ると思ってたのに。
かくれんぼという遊びを経験した事がなかったのだろうか。だから、他のメンバーとは反応が全く違うのかな。

「か、かくれんぼですか....！名前は聞いたことがありますが、実際にはやった事がないです！」

「おぉ～っ！スオ～がかくれんぼをやった事がないなら尚更やらないとな！」

『うわ、司くんの純粋さに付け込んでかくれんぼをしようとするリーダーがいるんですけど。』

「おまえは黙ってろ。てか、おまえは鬼役でもういいだろっ。なぁ？」

『これが権力。』

鬼役はやめて！
探すの大の苦手なの....。あ、月永くんを探すのはいけるわ。

くだらない、と言った瀬名くんは今にも帰ろうとしているではないか。待て待て。何で勝手に帰ろうとしてるんじゃ。行かせねぇよ？

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