次はー ページ46
巨人も勝ったし、日本一も真近。
貴「ひっさー・・・おつー」
長「おお。どう、体調は」
貴「うん、もう大丈夫。」
長「おいで。」
貴「・・・これからな、北海道でもいこーかなって思ってる。」
坂「北海道!?なんでや」
あ、いたんか。
貴「うん、メロン食べたいし。」
藤「メロン、買ってあげるよ。」
貴「いいのっ自分で買うの」
他の人から貰ったりしない。
自分から行って自分で買う。
自分で思い出つくりたい。
原「おっ、雲ちゃん。楽しんでいただけたかな?」
貴「ええ、興奮しました。次も頑張ってくださいね?」
原「任せといてっ」
今季、優勝してくれなきゃ嫌だし。
だって、・・・もう、時間ないし。
自分でもわかってる。
今年中には居なくなる、って。
貴「じゃ、私もういくね?」
村「ゆっくりしてけよ。」
貴「時間ないしっ。じゃ・・・・またね。」
長「きをつけろよ」
最後くらい目あわせてよ。
ホントにこれで最後かもしれないんだよ?
貴「うん・・・」
・
・
・
貴「ぅぅーっ・・・うー・・・・」
坂「・・・・おいっ」
肩で息しながら近づいてくる、勇人。
貴「なに、よぉ・・・」
坂「何ないてんだ、ぼけ。」
お前子供すぎ、と言いながら照れながらタオルを渡す。
坂「また、見にこいよ。やきゅー」
貴「これへんよ・・・もう、無理やぁー・・・」
坂「泣くなっ・・ほれ、苺。」
なんで・・・?
坂「長さんが渡しといてって、コイツにはこれが一番だって。」
知ってたんだ・・・
ちょっと溶けて包装にくっついてる飴ちゃん。
ママの形見みたいなもの。
貴「みんなに伝えて?また、来るからって。」
坂「雲・・・わかった、約束やで?」
小指を突き出されたときは戸惑ったけど、
きっと何かしらの形で見に来れるとおもう。
貴「うん、約束っ。」
満面の笑みで誓うよ。
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うさぎ | 作成日時:2014年1月7日 20時