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みんな、ごめんね。 ページ24

翌日。



私はとても胃が痛かった。




きっと、昨日のこともあるだろうけど

1番はどうしようもない恐怖から。






昇降口で竈門兄妹に出くわす。





炭「あ、おはようA…!」

禰「むーっ♡」


『あ…、お、おはよう…』



ダメダメ。



感情を制御しなきゃ。


匂いとかでバレそうだけど

なるべく、心の内を見せないように。







炭「…どうした?具合でも、」

『なんでもない』


炭「でも、匂いが…」

『なんでもないってば!ほっといて!!』






あぁ、…言ってしまった……。






ごめんね、炭治郎くん。





そんな悲しそうな顔をしないで。



あなたのことを嫌いになったんじゃない。





『じゃあね…』







廊下を1人で駆け抜ける。


目が潤んでくる。





善「あ、Aちゃん!おはよ」

伊「オイ、ナマコ!!

俺と勝負しろ!!!」

『ぁ……』





ダメ。



立ち止まっちゃダメ。









伊「……?なんだアイツ?」

善「なぁ炭治郎。

Aちゃんが妙な音させてるんだけど」

炭「うん、俺も気になったんだけど…」









宇髄先生は、どこかな。




そういえば、毎朝は美術室で

授業の準備に追われているって言ってた。




美術室の窓を除けば、

案の定、宇髄先生がいた。




扉を開ける。








宇「…?


なぁんだAかっ!!

おはよう!どうした!?」




目を輝かせて喜ぶ宇髄先生。

その眩しさに目を閉じたくなる。





宇「あ、分かったぜ?

俺が恋しくなったんだろ!!


フフン…、可愛いヤツめ……。


俺もド派手に恋しかったぜ!!」


『そんなじゃありません』



宇「まぁたまた〜!

ンなこと言って良いわけェ〜??

俺には全てお見通しだぜ」




そう言って頭を撫でる宇髄先生。




…ずっと、こうしていたい。



このまんま時が止まってしまえばいいのに。





世界にもしも、天元と私だけだったら。







我慢よ、私…。








頭上の腕を掴み、頭から離す。




宇髄先生は何が起こったか、

イマイチ理解できていないようで

目をまん丸にしている。





『もう、ベタベタしないでください』

宇「はぁ…?」


『生まれ変わっても、

宇髄先生のことが好きってわけじゃないです。


あーぁ…慣れない演技も疲れました。



私、一応生徒ですから、ね?』




さよなら、と小声で呟き

美術室を出る。





これでいい。




みんなを無惨から守りたい。






好きです、天元…。

貴方、どうして?→←クズ、私やっぱり嫌い。



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- ガンバレ (2020年8月28日 20時) (レス) id: 5170473165 (このIDを非表示/違反報告)
千歳 - すっっっっっっっごく良かったです!これからも頑張ってくださいね! (2020年6月18日 21時) (レス) id: 21292abed1 (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - ありがとうございます。(*- -)(*_ _)ペコリ楽しみ待っています。 (2020年4月22日 4時) (レス) id: 691e85f6e3 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼオ(プロフ) - ピノ助さん» ありがとうございます。゚゚(*´□`*。)°゚。 (2020年4月19日 18時) (レス) id: dea7ecbd36 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - ロゼオさん» ええ、お任せください! (2020年4月19日 18時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピノ助 | 作成日時:2020年3月9日 13時

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