炎柱が目の前にいるんですけど【煉獄杏寿郎】

23話 ページ24

｢ここで何をしていたんだ？｣




｢空を見ていたんです。私の住んでいた場所と空の見え方が一緒だなって思って｣




｢空が一緒か…Aのいた世界はどんなところなんだ？｣




｢どんなところかー…｣





こうして聞かれるとなんて答えればいいか迷うな




昔の人に今の技術とかいっていいのかな？




でも、煉獄さんは漫画の中の人だから大丈夫かな？





｢簡単にいうと、いろんなものが日々変わっていく世界ですかね｣




｢日々変わっていく？｣




｢はい。医療や研究、まだ解決していないものとかに対して一歩づつ進んでいるんです。私がこうして煉獄さんと出会えたのもそのおかげかもしれませんね｣




｢そうか！ならば感謝しなければな！｣





それからしばらく煉獄さんとお話した




主に私のいた世界について




煉獄さんにとって新しいものばかりで目をキラキラしながら私の話を聞いていた





｢おやすみなさい｣




｢おやすみ、A｣





こうして、推しとおやすみという言葉を交わせる日が来るなんて誰が思っただろうか





｢明日から頑張ろう｣





気合いを入れて眠りについた




が




次の日、私は地獄を見ることとなった





｢はぁ…はぁ…｣




｢A！足が止まっているぞ！｣




｢っ……はい！｣





朝から私は筋トレをやっていた




それも





｢よし！あと50回！｣




｢さっきより増えてませんか！？｣





想像を遥かに超える数を





｢……99…100！！｣





腹筋100回なんて人生で初めてやったかもしれない




これだけでもう身体が悲鳴をあげているのが分かる




煉獄さんの修行は厳しいと思っていたが、まさかこかまでとは…





｢よく頑張ったな！水分を取るといい！｣





でも、こうしてきちんと褒めてくれるから次も頑張ろうという気になる





｢次！木刀で素振り200回！｣





ほんと、回数だけもう少し少なければもっと頑張ろうと思えるんだけどね

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