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「話すって言っても…」
「話題が無いね」
ズバッと言っちゃうヒビヤ君。
「そうだね〜…」
ふわっと柔らかい笑みを浮かべるマリー。
「あっ」
「ん?どうしたの?マリー」
「悩み事とかない?」
「あ…うん、何かあったら僕ら、聞くよ?」
二人が頼もしく見える…
悩み事かぁ…
「ずっと気になってること、ふたつあるんだけど…」
「ふたつ?」
「うん。ひとつは…一年前以上の記憶が全く無いの。私何してたんだろう?なんだか掠れちゃって、思い出せないんだ〜」
喋り終わってはっ、とする。
「え、あ…」
マリーはなぜかおどおどしている。
「…おばさん、もうひとつの悩みにしてくれない?話すの。悪いけど」
ヒビヤがあまりにも泣きそうな顔で言うものだから
私は頷くことしかできなかった。
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作者名:真冬 | 作成日時:2015年2月7日 10時