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午後11時頃
辺りがすっかり暗くなっていて街灯もポツポツと光っている
予想通り本日中に決行するみたいだ

私と直輝はビルの屋上に登りミスパンダの元へと歩いていく

「さあ、出番だよ ‘ミスパンダ’」

「待ちくたびれたよ ‘飼育員さん’、‘人間ちゃん’」

飼育員さんは今日の作戦を話し始める
私とミスパンダはあるビルに入って動画を撮影する
その後ある場所へ行きカメラの設置と必要な物の準備
その間飼育員さんは関係者と接触を図るという

飼育員さんと別れた私達は早速撮影を始めた

向かった先は話題の愛菜が働いていたIT企業だ
そこでどうやって飛び降りてしまったかを調べに来たのだが

「誰もいない教室とか、オフィスとかってなんかワクワクするよねぇ!」

なんだか楽しんじゃってるみたいだ

机に乗ってみたり、椅子をけとばしたり
果てには机に寝転んだりし始める始末だ

『ミスパンダ、本題に入るよ。』

「うーんもう分かってるよ、人間ちゃん。」

ひょうきんに、でも確実に
ミスパンダは言葉を使っていく
もし私がこの真相を知る人間なら、動いてしまいたくなるだろう

彼女が飛び降りがあった場所から身を乗り出し
私がその瞬間を撮ろうとすると

「やっぱ無理!」

と言ったあと、息付く間もなく違う窓から飛び降りてしまった

『ミスパンダ!!』

うわぁぁぁぁぁと聞こえる外へ急いで駆け寄ると
彼女は何事も無かったかのように立っていた

「普通に考えてさぁ、あんな薄汚い所で死にたくないよ。寂しいじゃん やっぱ飛ぶなら、こっちでさょ。」
「以上、パンダでしたァ。」

こちらを指さしながら笑う彼女を見て、私はへなへなと座り込んでしまった

『ほんと…心臓に悪いからやめて。』

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パンパース - 続編に行くの早すぎませんか?もう少し長いほうが読んでいて楽しいと思います。 (2020年1月28日 10時) (レス) id: 623d3b6a9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇人ポポ | 作成日時:2020年1月16日 1時

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