【歌い手】都市伝説系歌い手７。【男性声優】

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A「･･･はーあ、命拾いしたね。こた」

和希「･･･そうでもねえだろ。
豊臣の石田っつったら、相当な切れ者だろ？
･･･加減の知らねえ異才(サイコパス)に殺されかけたと思ったらまたすぐに大きな戦とか･･･死んだんじゃね、俺」

A「あはは、面白い冗長だねー。
今すぐに喉をかっ捌いてやろっか？」

和希「うお！？
ちょ、冗談だっての･･･！」

いもうと「ぬーね･･･じゃなくて姫姉！
お仕置きするならボクに！さあ！」


(にょきっ！と舞台袖からくのいちが甲斐姫に片膝をついて両手を広げて登場する)
(舞台袖ギリギリでは黒子数名が甲斐姫達に「時間、そろそろ終わりです！」「うまい感じに終わらせてください！」とカンペで伝える)


A「･･･なーんでくのが、ここに居るのかなー？
大人しく武田に帰りなさい。めっ」

いもうと「やだ！
ぬー姉に耳攻めされるまで帰らないもん！！」

A「耳攻めはシないって言ったでしょ」

和希「おい、カタカナやめろ()」

いもうと「ヤってくれなきゃこの衣装のまんまで観客席に飛び込むよ！？」


(くのいちがくわっ！と謎の剣幕で舞台上の外の観客席を指差し)
(それを聞いた甲斐姫がツカツカとくのいちに近づいてガッ！！とくのいちの首根っこを引っ掴む)


A「大人しく言う事聞けよ。
･･･(自主規制)すぞ」


(一旦静まり返って至る所から黄色い悲鳴が湧き上がる会場)
(幸せそうな表情をしながらも口から魂みたいな半透明なゴーストを吐き出すくのいち)
(大人しくなったくのいちを黒子がまた回収する)


和希「･･････あー、うん。
俺は忍軍の奴らに戦支度の確認しなきゃだから、先帰るわ」


(どろんっと忍術っぽいSEと共に舞台袖へと去る小太郎)
(一人残された甲斐姫が「こほんっ」と咳払いをひとつして観客席の方を振り向く)


A「･･･はて、さて。
稽古どころではなくなってしまいましたね。
ここは小田原、攻め入るは石田。その戦がどうなったのか･･･史実の通りになったのか、それとも全く別のかたちで終わったのか･･･気になるところではありますが、今日のところはこれにて閉幕としましょう」


(それまで流れていた戦っぽいBGMが拍子木を打つ音になり)
(ぺこりと甲斐姫が一礼して舞台袖に捌ける)
(誰からともなくぱちぱちと拍手し始めて次第に大きくなっていく)
(その内エンディングっぽいゆるゆるなBGMが流れ始め)
(少ししてから役者の３人が武器ではなくマイクを持って登場し)

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