【歌い手】都市伝説系歌い手６。【男性声優】

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それにしても･･･と私は自分の左胸元に目を落とした。




A「･･･タトゥーってＯＫだったっけ？」

眞弥「シールだからいいんじゃない？
Aってある意味、うちの地区でキーパーソンだしいい広告塔だし」

A「広告塔()」




私の左胸元には、新庄市の市章のタトゥーシールが貼られてる。遠くから見たらBLEACHの雀蜂の弐撃決殺のアレに見えなくも･･･。

さてそろそろ移動しようと言う事になって、私と眞弥の参列する地区の山車に向かった。
歩行者天国になってる道路を歩いてうらたん達と途中で別れた。終始目を合わせてくれなかった。･･･むぅ。



眞弥は笛担当兼盛り上げ隊長だから、メガフォンスピーカーを装備して声を出しつつも囃子を演奏する。山車の周りで()
本来ならちびっ子がメガフォン持つんだけど･･･眞弥、なんだかんだで１番声通るからなあ。出す声出てるし演奏もちゃんとやるからＯＫなんだろうな。

山車の後ろら辺に固定されてる太鼓の所に着いて、撥(ばち)(太鼓を叩く木の棒)を持つ。
歩道には見物客がガヤガヤと溢れかえってる。


時間になって、先頭の方から別の地区の囃子が聞こえ始めた。
･･･新庄まつりの１日目、宵まつりの山車パレードのスタートだ。

太鼓たたきは４人。
私は他の３人に「今年もよろしくお願いします」と声をかけた。


メガフォンと笛を装備した眞弥がテンション高々に周りを見渡す。




眞弥『さあ！さあさあ！！
今年もあッつい夏が始まりましたけど、太陽よりも元気オーバー1000％くらい出していきまっしょーう！』

A「(お。うらたん達見っけ。目立つなー･･･変装してても目の保養って･･･)」

眞弥『まずあれね、そんな居るかは解んないけど１回声フェチのテンションをぶち上げたいから･･･Hey、愛方！』




やかましい眞弥からボソボソと耳打ちされて、メガフォンを持たされる。
･･･言えって事？

んー･･･ま、いっか。




A『新庄のみんな！
めちゃくちゃになるくらい盛り上がって･･･くれるよね？』(爽やか)(イケボ)

「「･･････(固)」」

A『･･･声聞こえないんだけど。
本気、出してくれるよねっ？』(イケメン)(アイドルスマイル)

「「ぅぅううおおおぉおわぁぁあああああああああぁぁぁ！！！！！」」




囃子の音消えたんだけど()
どこぞのライブとかフェス並な声量が響いて、私はメガフォンを眞弥にパスした。

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