愚民じゃねーし。 ページ5
現在地、野外ステージの上。
そして目の前には赤い髪の人。
うっわ怖いよこれマジで怖いほんとに恐い･･･！！！
「･･･俺も嘗められたものだな。
まさかこんな矮小で貧弱極まりなさそうな小童が相手とはな」
『こ、こわっぱ･･･？
あ･･･は、はは･･･。
まあそうなります、よねー』
「てっきりあの小僧が相手だと思っていたが･･･勝負は勝負だ。悪く思うなよ、小童」
もうやだ、ダッシュでエスケープしたい。
軽く睨んでくる赤髪さん。
泣きたくなってきたよ。泣いていいかなこれ。
朔間さんに質問された理由がコレですか。
私が朔間さんの質問に『まあ、それなりですかね』と答えれば、「ほう･･･」と呟かれた。そして乙狩くんにヘッドマイクを装着される。
頭上に？？？と浮かべる私を他所に、大神くんにスクバをかっ攫われた。おいこらひったくりか、と言おうとすれば「･･･ボーカル対決だ。
得意な曲はあるか？」と乙狩くん。ボーカル対決、ああ要するにドリフェスか。
そう納得して、それならこれ流してと乙狩くんに私のスマホを手渡して音楽データの１つを指さした。
さあ準備は出来たな行って来いや愚民が！と高らかに命令してきた大神くんに軽く溜息をつきながらステージに上がってみれば、冒頭の状況だ。
「ふふふ、お手並み拝見じゃの･･･♪」
『さ、朔間さん･･･』
「これ、腹を括らんか。
相手が相手なのじゃから、ここは新入生らしく全力で当たって砕けてみい。せっかくの晴れ舞台じゃ、軽くパフォーマンスをつけてみても問題無いじゃろ」
『砕けたら恨みますよ･･･。
･･･はあー･･･えっと、相手になんないとは思いますけどよろしくお願いします』
「･･･ああ」
当たって砕けてみろと応援され、赤髪さんから少し離れた。
ステージの右側に私、左側に赤髪さんが立つ。
観客席には夢ノ咲学院の生徒達がちらほら居て、やっぱりイケメンも居る。うあー、絶対アイドル科だよ。
まあボーカル対決だし、歌うだけだよ歌うだけ。乙狩くんに流してもらう曲は歌い慣れてるやつだし、いつも通りに歌えばいいんだ。
先攻は赤髪さんらしい。
和風テイストの曲調に耳を傾けた。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (
レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2015年11月10日 20時
