フライング。 ページ17
無駄の無い蓮巳さんの動作に、『お、おお･･･』とちょっぴり感心してしまった。
鬼龍さんと神崎くんはあいにく機械に慣れていないらしく、連絡先交換するのはまた後日になった。
ではまた後日。と言い残して私は来た時同様に廊下を歩いた。
『･････････？？』
この学院ってほんとに広いなーとか思いながら保健室を通り過ぎた辺りで、誰かに見られているような気がした。
キョロキョロと辺りを見回してみる。でも、別に誰が居るなんて事も無･･････。
「いえいえ、あの容姿はメイド服が似合いますよ」
「いーや、あれは敢えてのチアガール服だな。絶対似合う！」
な ん か 居 る ･･･ ！！
家庭科室の窓からひょこっと頭だけを出してこっちを見てくる赤の髪と薄水色の髪。
彼らは何やら明らかに私の方を見て聞き捨てならない言葉を発している。･･･うわあ、嫌な予感しかしない。
きっと気のせいどうせ気のせいだ気のせいであってほしいと思いながら私は彼らの前を通り過ぎ･･･ようとした時だった。
すとん、
がしっ！
なんか赤色の髪の人が窓から飛び出して華麗に着地したと思ったら、肩をガッシリと掴まれた。
ひいいいいいい･･･！？
「おいお前っ！
特待生だろ、プロデュース科の」
『うえっ！？
あ、えっと･･･はい、そうですけ･･･どっ！？』
むぎゅっ
「ふむふむ･･･ヒップ、ウエスト･･･それにバストのサイズから推測すると服のサイズは･･･」
「おっ、そのサイズならあの服が着れたはずだな･･･」
『ちょ、っと！？』
なにがなんだか解らないけど、当の本人達はそれはもう楽しそうだ。
それはそれで笑顔もイケメンなんだけど、薄水色髪の男子に肩やら脇腹やら腰やら･･･ぽんぽん触られたものだから悲鳴ものだ。叫んでいいだろうか。
って言うか、さすがに体格で性別バレたんじゃ･･･と、思った矢先の事だった。
「･･･よーし、後はお前に任せるぜ。
見るもん見れたし、いい妄想(インスピレーション)浮かんだから俺は消える。じゃーなっ」
ひゅんっ
『･････････ええええ･･･』
有言実行とはこの事か。
赤髪の人は言うだけ言って、文字通り消えた。
･･････フライング登場すぎますね、はい。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (
レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2015年11月10日 20時
