入学式のその前に。 ページ2
『･･････あーあ、来ちゃったよ』
私立夢ノ咲学院の校門前にて、私─陽響(ひのゆら)セツナはスクバを背負いながら校門の奥に見える校舎を眺めていた。
周りを歩くのは男子生徒達。
しかも顔の整った面々ばっか。･･･そりゃまあ活動ストップしてる芸能人も居るんだしフツーと言えばフツーなんだけど。
･･････そんな性別をありのままに見せている生徒達が校門から校舎へと入って行く。
くっそ、フツーが羨ましいな。
『･･･さて、まず最初は入学式･･･と』
どーん！！
『うん。あっちではないな。確実に。
講堂は逆方向だね』
聴こえた轟音上がった土煙。
･･･うっわ、近づいたらアウトな音だよこれ。
しかも明らかに戦闘音的なエフェクト聴こえる･･･！
くわばらくわばら･･････。
あー言うのは関わらないのが一番だよね。
ただでさえ男装してるんだし、それこそ下手に動いて即バレとか･･･うん無いな。
「お。来たか･･･お早うさん、陽響」
『あ。さがみん先生。
おはよーざいます』
「ごが抜けてるぞ、ごが。
･･･まあいいか。割と似合ってるじゃないか、制服」
『ドウイタシマシテ。
ぶっちゃけ、自分でもかなり複雑な心境ですけどね』
どこからともなく聴こえる轟音をＢＧＭに講堂を目指していると、我らが担任の佐賀美(さがみ)陣(じん)先生に声をかけられた。
挨拶についてはツッコんでくれたけどさがみん呼びはスルーされた。
「はは、まあそう言うなって。
お前も他の奴らに引けを取らずにイケメンの類だぞ？」
『ドウイタシマシテ。
･･･ところで、手に持ってるそれ何ですか？』
「あー、そうそう。
ユニットの結成申請書だ」
『なるほど、オープニングで言うユニット名登録ですか』
「それと、こっちがアイドル科の奴らの基本的なデータを載せてる生徒手帳だ。
これはお前さん専用って言っても過言じゃない。２１人分の顔写真と名前とクラスが載ってるから、こいつらの特徴とか書き込めるぞ。･･･ある意味個人情報になるかもしれんから、無くすなよ？」
『もし無くしたらどうなります？』
「紛失届出したり再発行の手続きをしたりしなきゃならなくなる。つまり、面倒だ」
『それは嫌ですね。･･･解りました、無くさないようにします』
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (
レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2015年11月10日 20時
