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カキン、ギィンッ!と耳障りでそれでいて病みつきになりそうな音がその場に響いていた。
振るうは、
対するは、大鎌。
何度も魔力を込めて振るって相手の体力を削っているのに、少しも引く姿勢を見せない。その姿に苛立ちが募って、また大鎌を力強く振り下ろせば口を開いた。
「っああもう、いい加減に倒されてくれませんかねえぇ・・・?」
「それはこっちのセリフ。
お前が世界征服なんて馬鹿な事やめるって言うなら、戦わずに済むんだけどな・・・まふ」
まふ「馬鹿な事・・・?
・・・なんで・・・解ってくれないんですか。僕ら魔界の住人にとって、この世界は住みにくいんです・・・だから、僕らが生きやすい世界に創り変えるしかないんですよ!
邪魔、しないでくださいよ・・・そらるさん・・・!」
互いに名前を呼ぶ。
世界征服を目論むラスボスまふまふと、それを阻止しようとする勇者そらる。
言葉を交わしながらも、剣と大鎌の攻防は止まらない。
その後方、瓦礫が積み重なっている所に傷だらけで横になっている魔王の元にこの戦場には場違いな天使が降りてきた。
ふわ、
「あらき、なにやられてんの。ださ」
あらき「うっせ。
そう言うnqrseだってボロボロじゃねーの。
あのヒョロい冒険者に返り討ちにでもされたか?」
nqrse「俺体育会系じゃねーもーん」
あらき「要は言ったもん勝ちだな・・・。
・・・つか、お前がここに居るって事は・・・」
nqrse「るすすとun:cが相手してるよ」
あらき「un:cはともかくluzまで出てんのかよ・・・」
nqrse「魔法に長けてる奴も、重装備で接近戦に長けてる奴も居て本当にあいつら戦いにくいからムカつく」
あらき「あー、言えてる」
nqrse「ねえ、あらき」
あらき「あ?」
nqrse「俺らは、ずっと真っ暗い闇の世界で生きてくしかないのかな」
その表情は何を思っているのか、天使nqrseは魔王あらきにそう告げた。
それに対して、あらきはそらるとまふまふの戦いをただ眺めていた。
ただ、悪事を働いてばかりの生命与奪も平然とやってのけるラスボスならばどれだけ良かっただろうか。
勇者そらる。ラスボスまふまふ。
2人は、かつて互いに協力して色んな世界や国を冒険していた。
それが今では敵同士となって敵意を向け武器を手に戦っている。
・・・なぜ彼らの関係がここまでになってしまったのか、それは半年前に
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月18日 19時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
てと(サキュ)@坂田家 - ひきフェスのメンバー総出演はすっごい嬉しいです!お話もすごく面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年6月22日 16時) (レス) id: 2ea512179a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2019年6月16日 0時