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坂田「んー、まあ確かにうらさんからは喰ったとこ治しとけって言われただけやな。
4人の中で傷とか怪我とかビョーキ治せるの俺しか居らんし。けど、違うくて。なんて言うんやろ・・・んー・・・・・・」
なにやら言い悩む坂田。
と言うか傷や怪我や病気を治せるとか・・・治してくれたのは普通に感謝するけど、一体彼らは・・・。
坂田「あ。
うん、あれやな。人間で言う・・・君の事、好き」
A「・・・・・・は、?」
坂田「うん、そう。
好き。ひとめほれ?っ言うんやっけ」
A「・・・一目、惚れ・・・?」
坂田「あ、それや。
その一目惚れしたんよ。ほら、さっき君がうらさんに首絞められてた時。
苦しんでる顔かわええなー、笑った顔とかもっとかわええんやろなーって。そう思ったらド○○キしてな。これって、一目惚れやろ?」
A「・・・・・・知らない、けど」
坂田「そっかー、まあええわ。
とにかく、君の事好きなんやわ。
死にたがってるフリして、誰よりも生きたいって思ってる・・・君が」
言いながらぐっと顔を近づけてくる坂田に、ゾッとした。
覗き込まれた
・・・この目は、嫌だ。怖い。
A「っ・・・・・・なん、なの・・・」
坂田「ん?」
A「あんた、達って・・・なんなの・・・」
坂田「ああ、言ってなかったっけ。
僕ら見た目は人間なんやけど、これ本来の姿ちゃうねん。
朱雀・・・?
神話か何かで出てくる・・・?
火を纏ってる、あの鳥?
「まあ、信じても信じなくてもどっちでもええけどなー」と間延びした声で事も無げに付け足す。
坂田「あ、せや!
人間って1日3食がキホンなんやろ?
お腹空いてるよね。なんか食べ行こ?」
A「・・・・・・」
坂田「要らない、早く殺してよ。とかなら聞かんよー。
だって、好きな人には長生きしてもらってずーっと一緒に居て欲しいやん」
A「・・・・・・」
坂田「わー、今度はだんまり?
そう言うとこもかわええ」
A「・・・死ね」
坂田「だから、死ねへんって。
ほら、行くでー」
ガシャンと鎖が消えて、坂田に腕を引っ張られた。
・・・なんかもう、なんでもありなのかな。
引き摺られるのは嫌だから、手を引かれるかたちで私は歩いた。
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エス(プロフ) - 更新停止中ですがまた書いて欲しいです! (2020年6月1日 22時) (レス) id: 3190ad61df (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - すごく好みです!更新待ってます、! (2020年4月27日 17時) (レス) id: 4f83e9d9b1 (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - 加恋から改名したものです!前にもコメントしましたがこの作品世界感から、情景の表し方とか好きです。応援してます。 (2018年11月8日 20時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
むぅな(プロフ) - すごくおもしろかったです!浦島坂田船のかっこよさも何一つ欠けていない上に独特な世界観。大好きです。質問ですがもう終わってしまうのですか?続くではなく終わりと書いてあるので、、、終わらないでください!!! (2018年11月4日 21時) (レス) id: f63dac09fd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE - こういう小説本当好きです!! 更新頑張って下さいっ! (2018年8月28日 13時) (レス) id: 3110886a37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2018年6月13日 0時