都市伝説系歌い手。【歌い手】

｛６｝side：luz ページ7

暇や･･･。
特に仕事も外に出る予定も外出する気にもならず、僕は家のソファでぐでっとしていた。

まふくん達、今日に限って仕事なんやもん。
センラくんに至っては相変わらず忙しそうやし。ちょっとは休暇取ろうや。


･･･WeTubeでも漁ろかな。

有言実行。
僕はスマホでWeTubeを開いた。
んー、たまにはおすすめページの人で知らん人のでも聞こうかな。




luz「おっ。
砂の惑星か･･･人気やもんね。視聴回数･･･へー、昨日投稿したばっかやのに１万いっとるやん」




この人でええか。

１日でこの数字、全くの下手くそやないやろし。
そう思って、その【歌ってみた】を再生した。



･･･お、中々やな。
へー、歌上手いやん。
･･･っ･･･え、なに今の「ハッピーバースデー」･･･。不覚にもドキッとした･･･。
なんなん･･･この人･･･！

かっこええわ･･･と思ってれば、テンポの速さが変わる所で所々歌詞違うんやけど()
え、確かにそう聞こえるかもやけどこんなイケボなら笑えんやん･･･！


聞き終わって、僕は「ふぅ･･･」と息を吐いた。
･･･あかん、なんか心臓ドキドキいっとる。

僕はその後、５回くらい再生した。
･･･かっこええ。
え、ほんまかっこええ。
あれや、よく歌い手リスナーが言ってる「推しがかっこ良すぎて尊いしんどい辛い」って感じで語彙力無くなる現象や。




luz「･･･犬派さん、か。
ツブヤキとかやってへんのかな･･･」




WeTubeからツブヤキに切り替える。
ユーザー検索で「犬派」を検索してみた。

･･･うーん、関係無さそうな人ばっかやな･･･。
あ、この人かな？


ビンゴや。
【歌ってみた】の投稿ツイートばっかしとるし、この人で間違いない。




luz「あ。自己紹介もあるやん。
･･･歌ってへん声か･･･どんなんやろ」




また心臓をドキドキさせながら、自己紹介してるツイートに載せられてる黒い画面の動画を再生した。




luz「･･････声、中性的すぎて男か女か解らん･･･。
え、けどめっちゃ綺麗な声･･･ちょこちょこってとこの言い方かわええ･･･」




･･･あかん、普通に聞き惚れるレベルや。
下手したら僕よりも色気あるんちゃう？

僕は迷わずに犬派さんをフォローした。



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A「･･･え、これなんて読むの？」




単純にどう読んだらいいのか解らずにキョトンされてる図。

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