都市伝説系歌い手。【歌い手】

｛４４｝side：うらたぬき ページ45

月曜日･･･午前。

俺は犬派さんからデートに誘われて、イチ公像の前で待ってた。
一応マスクつけてる。


最初に言っておく。
帰りたい()

どうせ乗っ取りとかなりすましだろ。
坂田よりアホだろ･･･()
本物に寄せるなら口調くらい真似しろよ。
そんなんじゃ夢女子は釣れねえぞ(())




うらた「･･･あれ、そらるさん？」




軽く変装したそらるさんがやって来る。
この人本当いつも眠そうだな･･･。




そらる「･･････お前も？」

うらた「･･･あー。うん。
･･･どう思う？」

そらる「もしこれで小文字厨とかぶりっ子とか媚び売ってくる女だったら帰る」

うらた「解るwwwww
･･･あのさ、もしかしてだけど･･･そr」

そらる「本気で好き。
･･･LIKEじゃなくて、LOVEの方な。
お前は？」




ズバリと断言するそらるさん。

･･･うわ、かっけえ･･･。




うらた「･･･俺もだよ。
出来るなら、ずっとそばに居たい。犬派さんが歌い手辞める時が来ても、俺はいつまでも支えてあげたい。
･･････なんて、本人を前にして言えたらいいんだけどなー」

そらる「ほんとそれなww
譲る気は無いけど、まず本人の前で普通に喋れるようにならないと･･･な」

うらた「･･･察した。
まずそれが第一段階だよな･･･はあ」




思わず溜息をついた。
ここに来るって事はもしかしてと思ったけど･･･そらるさんも犬派の事が好きなんだ。
いや敢えて来なかっただけで他の奴も好きになってるかもしれない。

･･･負けねえし。


と。
そんな時だった。




「ぁ、あの･･･！」

２人「「･･････」」

「ぅ、歌い手のそらるさんと･･･うらたさんですよねっ？」

うらた「うん、そうだけど」

「わぁ･･･！
良かった、待たせちゃってごめんなさいっ。
あの、ぇと･･･そのぉ･･････犬派ですっ♪」




はいハズレ()

数分前にそらるさんと会話してた空気はどこへやら。
俺達の前にやって来たのは、金髪で化粧で顔を化かしてる異様に胸を強調してる女の子。
喋り方はもちろん、わざとらしいほどに可愛い声が鼻につく。つか、なんだよこの臭い･･･香水つけすぎだろ。二重の意味で鼻につく。


つか、これ･･･。




そらる「へー、犬派なんだ。
俺猫派だけど」

うらた「あ、俺も。
アメショーとかスコティッシュ可愛いよな」

そらる「うん、可愛いよな。
どっかの小文字厨媚び売りぶりっ子のスリーアウトより遥かに可愛いよな」




そらるさんwwww

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